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2013年8月17日

ローン・レンジャー(2012)

Dhisney

- パイレーツ・シリーズそのまま -

大陸横断鉄道が開通する時代。新任検事のリードは兄を殺される。彼は悪霊ハンターのトントとともに、極悪非道の犯罪者集団と戦う。

お盆休みの劇場で鑑賞。テレビドラマは観たことがない。随分昔の放送だったはず。言葉としてのローン・レンジャーは知っている。はるか昔のヒーローの代名詞だったことも。でも、はたして大昔のヒーローで、しかも空を飛んだり光線銃を使ったりできない人間が、今日の観客に受けるのだろうか?

そんな考えは杞憂だった。独特のギャグめいたオトボケキャラクターによる笑いと、スピード感あふれるアクションシーンの技術、CGの出来栄えなどによって、この作品はパイレーツ・オブ・カリビアンと全く同じ路線で、新たなヒーロー像を作り上げていた。たぶん、スタッフはこの路線でいけるという自信があったのだろう。

これは、ぜひ続編をと思った。子供達もギャハギャハ笑っていたし、見終わった後に満足げだった。これは恋人と見ても楽しい作品だと思う。娯楽に徹しており、気楽に楽しみたい時には最高レベルに近い出来栄えだと思う。

ジョニー・デップがトント役を演じたことで、この作品の成功はかなり決まっていたことになる。相当な出演料だったのではないか?でも興行収入の数パーセントを払うだけの価値はあったと思う。もともとのテレビシリーズのトントはどんなキャラクターだったのだろうか?たぶん、主人公の引き立て役だったのでは?

この作品ではアーミー・ハマーのほうが引き立て役だった。好人物過ぎて迫力のないほうが、奇怪な性格のトントと凹凸コンビになる。トントのとぼけたキャラクターが際立つ。美男子、好青年のハマーは役柄に完全に一致していた。

ラジオやテレビドラマの時代に、このようなキャラクターの絡みを構築した原作者達は素晴らしい才能を持っていたのだろう。そもそもインディアンが相棒、しかも戦士じゃなく呪術者というのが独創的。特異なキャラクターでないと客受けがないからだろうが、いいアイディアだった。

編集も素晴らしかった。銀行強盗に入る二人の慣れないセリフは笑わせる。でも彼らはヒーローで強盗はおかしい・・・その謎は後で解明されるという仕組みがいい。ディズニー的だし、パイレーツ~的な展開で、よくできていた。

逆転に次ぐ逆転の構図も、そのまま持ち込まれている。ヒーローが銃を放っても、直接人が死んだりしない。物に当たって偶然のように倒れていく。そんな出来すぎのマンガ的な演出は、子供だましと言えばそうだ。ギャグのセンスが良くないと失敗しかねない。

子供達は気づいていなかったが、ロケ地は昔からよく使われるモニュメント・バレーの光景をCGで加工して、さらに西部らしい雰囲気を出していたように思えた。美しい風景だった。音楽も、昔のラジオやテレビシリーズの雰囲気を大事にしていたように思った。

 

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