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2013年6月 4日

デンジャラス・ラン(2012)

- アクションが見事 -

南アフリカに駐在するCIAの末端職員の下に、伝説のエージェントが送られてくる。しかし、彼を狙う謎の集団の襲撃を受け、彼はエージェントを連れて逃げ惑うことになる・・・

・・・激しいアクション映画だった。カーアクションのレベルが非常に高く、娯楽作品としての完成度は相当なものだった。他のカーアクション映画は、派手に演出しすぎて現実感を失う傾向があるが、この作品はリアルさを追求しながら、迫力も出していたように感じた。

派手な爆発が少なかった。基本的には銃を避けるか、車の間をぬって逃げるだけ。走行する車の間を走るのは大変なことだったはずだが、なんとかギリギリの現実感を出していた。殴り合いに関しては、流行のカンフーアクションは少なめで、これも最近の流れと言えるだろう。現実の格闘に近づけようというスタッフの考え方が感じられた。

銃撃戦に関しても及第点をもらっていいと思う。ただバンバンやるだけでは能がない。手榴弾などを併用して、無駄死にはしないように戦うのが常識だと思う。銃声が廊下に響いて、敵が迫ってくる恐怖を感じる。その恐怖に焦点を当て、銃撃自体には重きを置かない。そのへんは正解だった。実戦に詳しい人がアドバイスしていたのでは?

監督は、売り出し中のエスピノーザという人。センスの良さを感じた。

主人公を演じていたライアン・レイノルズは、個人的に好きな役者ではない。頼りない、マヌケに近い印象を受ける顔立ちだと思う。前半、一流でない段階での役柄には確かに合致していたと思うが、能力はあっても経験がないという役柄を考えると、他の役者を考えたほうがよくなかったろうか?

デンゼル・ワシントンの演技ぶりにも少し不満を感じた。捕まってもふてぶてしい態度を見せるあたりは素晴らしかったが、アクションの際には多少の無理を感じる。共演者が大柄だったからだろうか?「トレーニング・デイ」のような風貌を、そのまま続けていたほうが迫力があったと思う。

Universal

主人公の恋人役はノラ・アルネゼデールという女優さんだった。中東の血が入ったフランス人だそうで、エキゾチックな美人。俳優というより、歌手もこなすタレントだそうな。今後も活躍しそうな感じ。CIAの上司達は、どれも見事な脇役だった。

アクションのレベルが高いし、主演の二人のやり取りに訴えかけるものを感じられるので、娯楽作品としての完成度は高い。恋人とのやりとりは本物のラブストーリーと言えるので、恋人と観るのも悪くないと思う。子供の教育上は良くないが、結構見てくれそうな気はする。

客室係という工作員の表現は面白かった。原題となったセイフハウスだが、実際に存在するのだろうか?重要な拠点は絶対にあると思うし、捜査員のような人間は各地にいないといけないと思う。ホテルで活動するわけにはいかないだろうから、一軒屋を持って、地下には多少の武器も装備しているだろう。

南アフリカにCIAが駐在する必要があるのかどうか、私には判らない。国際紛争の舞台ではないような気がするが、知らないだけかも。中東や東アジアのほうが、アメリカにとっては重要な地域だと思うが・・・。日本では、おそらく大使館などがあるから、かなり正式な部局が活動し、秘密基地で行動する必要もないのかもしれない。

ナイジェリアあたりの犯罪組織は日本にも進出しているそうだから、さらに手広く活動しているアメリカの場合、アフリカ諸国にも駐在所がないと困るとは思う。南アフリカにも、ギャングは多いはず。

香港あたりは、どうだろうか?商社などに足がかりがないと、中国の情報を探ることが難しいだろう。非公式の職員は、きっといると思うし、何かの部屋もあるだろう。

 

 

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