映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« クラウド・アトラス(2012) | トップページ | 007 スカイフォール(2012) »

2013年4月10日

花嫁の父(1950)

Mgm - ドタバタはいずこも  -

娘が急に結婚することになって巻き起こるドタバタを描いたホームコメディ。父親がスペンサー・トレイシーで娘が18歳くらいのエリザベス・テイラー。リズ嬢は美しくて意志の強そうな娘役にバッチリ合っていた。

有名な作品だが、全体を鑑賞したのは初めて。DVD版の映像は鮮明、音も明瞭。充分鑑賞に耐えられるレベル。でも、今の若い人だとモノクロ画面に対して拒否反応があるかもしれない。だから、若い人、子供に受けるかどうかは解らない。

MGMの映画だが、権利は今どこに行ってるのだろうか?調べたけど、よく解らなかった。

ドラマは昨今も繰り返されるホームドラマの原形のような流れ。ささやかな喜びと失敗、涙と微笑みの連続で、よく出来ているなあと感心する。この映画を基本としてだろうか、似たようなドラマは多いんで、飽きる人もいるかも。筋書きは読めてしまいそう。

冒頭で主人公の独白のような語りかけがあるが、味が出ていて素晴らしい。話しながら、靴の中のゴミを出すなんて、わざとらしい演出だが好感につながる。

スペンサー・トレイシーの表情はオーバーではあるが、コメディだから仕方がない。娘の披露宴なのに、父親が娘にとうとう会えないなんて、ありえない話だと思うのだが、主人公の体型や招待客達の動きと表情から、ドタバタする主人公を笑える。適度な笑いで、大人しいギャグの映画。

「招かれざる客」のような重いテーマはないものの、なかなか後味が良い作品。

結婚にはなぜだか親の注文や、周囲のいらんおせっかいが影響してくる。小規模にやりたいと思っていても、気がついたら招待客が多数という流れは、私の結婚でもそうだった。

招待人数を、私は全体で数十人、親戚を中心にと考えていた。でも、家内が職場関係者を総ざらえで呼ぶ、絶対に多数が来るからと言って聞かないので、仕方なく職場にも案内をするはめになった。席の配置で困ることになるから考えろと言っても聞く耳を持たない。

仕事をしている連中が、そんなに来るはずがないと言っても聞かない。おそらく呼ばれる方も迷惑だったのではないかと思ったが、思った通り家内の招待に応じた客は少なく、結局は両家の客のバランスが大きく狂って、席の配置のしようがなくなってしまった。丸テーブルにして、席の配置を調節しやすいようにしようという私の考えは通用しない。

大人数に声をかけたのは、おそらく来ない人も多いから多めにと考えたか、呼ばないと後で何か言われるのが怖い、親の体面、親戚の手前、そんな後ろ向きとも言える理由ではないかと思う。何かにこだわると、全体の便宜を損なうというパターン。

式の来賓挨拶。私は両家とも一人づつと主張したが、家内の家族の都合で3人ずつという、客を待たせるから絶対にやりたくないパターンになってしまった。

なぜ彼女が3人も立てたかったのかは覚えていないが、たしか花の先生とお茶の先生との片方だけ祝辞というのは失礼か?といった理由だったと思う。目上の人によく思われたいという、いたって個人的な理由で多数の人を待たせる、視点を変えることができない、向うがどう考えているか想像できない、そんな風に感じた。

家内の意志を最優先にしたのだが、いっそ結婚を止めたほうが話は早いなと何度も思った。私なりの理屈を少々述べてはみたが、家内には感情しかなく理屈や道理は通用しないことが強く感じられたので、諦めた。

式の頃にはどうでもよくなって、私にとっては苦痛以外に何もなし。だから、せめて子供の式には私は口をはさみたくない。おそらく家内が頑強に意見を通そうとするだろうが、子供達にはぜひ拒絶して欲しい。拒絶できなければ、後悔することになるだろう。

でも、結婚式と披露宴は新妻のためにある。昔は家のためにあったと言えるが、今は花嫁が中心。新郎は飾りに過ぎない。本来は新妻が好きなようにやってもいいと思う。度を過ぎた我がままや、収拾不可能な無茶でなければ勝手にさせてもいい。親が何か言う場合は、よほど気をつけるべき。

教会で式を挙げるなら、俺は行かない!と主人公は叫んでいたが、娘の心が傷つく言葉は避けたほうが良かった。・・・・でも、言いたくなる主人公の気持ちも解る。金の苦労をしたことがない娘達の言動に、腹がたつのは当然。

家内に限らず、心情的な理由で自分の都合を強硬に貫こうとする人は多い。感情的になって理屈が通用しないから、対等に話して相談して物事を決める民主的な決定はできない。譲ったほうがワリを喰うのも常のこと。常に要求し続けることで、自分の満足を確保する可能性が出てくる。結婚式に限らない。

民主的に決定の意義を、どう理解するかが関係する・・・・大袈裟な話になってきた。たかが結婚式、無茶苦茶でも構わない。

公的な場でも、感情的な流れのまま事が決まるのは本当に困ることだが、でも残念ながらそうだ。社会の利益を無視し、自分の好きな候補者を選ぶ権利はある。会社の人事でもそうではないか?自分の利益のために、会社の利益を損なっても自分は許すという甘えが蔓延し、それが主流になっているから、真面目に行動するとバカをみる。

かくいう私が特売では他の客をスマートに押しのけ、良い品を隠して買い占めようと条件反射的に行動する。浅ましいと思われるのが嫌な時だけは紳士面をして手を出さない。ただし、私の場合は人を選ぶ時や誰かに迷惑がかかりそうな時には、自分の都合だけでは考えない。特売は我欲が許されると思うから人を押しのける。

ちょっとした違いなんだが、そのせいで酷いめに遭うことを覚悟しないといけない。どこでも我欲しか考えない人の中では、自分の要求を止めるに等しいから当然だ。

 

 

 

« クラウド・アトラス(2012) | トップページ | 007 スカイフォール(2012) »