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2013年2月19日

アウトロー(2012)

Paramount

- 原作よし -

無差別銃撃事件が発生。容疑者は元軍人の男。しかし男は自分を弁護できる人物を呼べといい、黙秘する。問題の人物が登場・・・・

劇場で鑑賞。ただし非常に期待して観たというより、他に適当な作品がなかったというのが実情。結果として、謎解きのストーリー展開が良かったので満足できた。

二級作品を観た後の、金返せという感情は生まれなかった。満足したとは言えないが、まずまず良い作品だったと思う。家族で鑑賞するタイプの映画ではないと思うが、恋人となら悪い作品ではないのでは?

原作の小説があるのだそうで、推理小説のような展開は、おそらく原作のプロットによるのではないかと思う。なかなか展開が良かった。謎が解けるタイミングもよく計算されていた。

主人公はかなりクールな個性だったが、銃を捨てて殴りあいを始めるなど、やや冷静さやプロフェッショナリズムに欠ける中途半端な個性だったかもしれない。ゴルゴ13のような人物のほうが良かったと思う。でも、アメリカでそれが受けるとは思えないので、仕方ないかも。

本物の殺し屋、プロの捜査官、人質救出員だったら、危なそうな敵はとりあえず動けなくすべきと思う。この作品で敵の凄腕を捉えた場面、銃を突きつけるのは危険なので、こちらが充分に身を隠した段階で敵の腕か足を狙うべきでは?

あの展開がいただけなかった。敵は凄腕でないといけない。緊迫した探りあい、敵の照準が主人公に合ってしまい、もはや撃たれるだけか・・・といったスリルを逃していた。

それに、冒頭で銃を撃つ人間が映っていたが、顔を出す必要は全くなかったと思う。観客は逮捕された男が犯人と勘違いしてしまっても構わない。なんで主人公を呼ぶんだ?といった理解不能な点から、映像やセリフ、ちょっとした表情などによって徐々に理解していく過程が、そのまま観客の共感につながるのが常道。そこを無視していた。

カーアクションが素晴らしい迫力だった。今回は実際に車にカメラを搭載していたのかも知れない。振動の表現が迫力につながっていた。

トム・クルーズの良さは、異常なほどの表情や行動を、てらいもなく繰り返し見せられる点にあるのかもしれない。マット・デイモンも激しいカーアクションを演じていたが、表情のパターンが全く異なる。クールさに関しては、デイモン君のほうが上だったと思うが、狂気の入った追跡の仕方は、トム君のほうが上。

どうやら映画界ではアウディが一番カーアクションに向いている車と認識されてるようだ。シボレー・カマロはスピンが多くて、4WDのアウディとは駆動性に違いがあるのは本当だと思うが、三菱やスバルの車のほうが軽快さにおいては上かも知れないと個人的には考える。

ヒロインのロザムンド・パイクは古いサスペンス映画をイメージしたのだろうか?ヒチコック映画に出ても充分に通用しそうな印象。もっとセクシーな展開も望ましいのではと個人的には思った。

悪役が良かった。ヘルツォーク氏が演じた怪人のような悪役は迫力があった。実働部隊の中心人物も強そうな印象があって良かったが、有利になった時に、にやけないほうがさらに良かったかも。

この作品はシリーズ化されるのだろう。演出を変えたら素晴らしい作品が出来そうな気がする。もっと頭脳戦、思いがけない推理で観客をうならせるようにしたら、きっとヒットする。トム様の表情を抑え気味にして、クールな捜査員の方向にして欲しい。

 

 

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