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2013年2月16日

バットマン ビギンズ(2005)

Warnerbros 

- バランス良い配役 -

バットマンが誕生する経緯や、敵となるマフィア、暗黒の勢力などとの戦い、仲間とのかかわりを描いた作品。ダークナイト・シリーズの一作目に相当。

公開された頃はかなりの評判だったが、とうとう観なかった。ビデオになってからも、過去のシリーズの良くないイメージがあったので、借りるのを延期していた。「ダークナイト」を先に鑑賞し、なかなかの出来栄えに感心したものの、忘れていた。今回、「ダークナイト・ライジング」を観てから、意味を理解できない部分があることに気づき、鑑賞するに至った。

ヒロインはケイティ・ホームズ。なぜか二作目ではマギー・ギレンホールに交替していたが、出産の関係だったのだろうか?アクション映画のヒロインというと、絶世の美女をイメージしてしまうのだが、昨今のヒロインは内なる信念をイメージさせる個性派女優が流行のようで、ケイティ嬢も充分に魅力的だった。

この作品の時の主演、クリスチャン・ベイルは結構筋肉が多い。その後の痩せ方が激しかったので、この作品の頃のほうが役柄には合致していたのかもしれない。29歳頃に公開されていたから、まだ若かったのだろう。メンタルに重いものを抱えるヒーロー像としては、最近の痩せた姿のほうが似合うものの、ヒーローらしからぬ体格とも思う。腕力で負けそう。

元々のコミックには、おそらく狂った精神科医、マフィアのボス、暗黒の同盟の勢力達が出たり引っ込んだり、それぞれ強敵として登場しているのではないかと想像するが、映画の場合は互いが連携、ないし敵対しながら活動しているので、互いの関係を脚本にどう盛り込んで、スピーディーな展開に出来るかは、かなり難しい作業ではないかと思う。スタッフ達が議論しながら案を練ったのだろうか?

この作品は、CGのレベルやカーアクション、話の流れが素晴らしい。格闘シーンは、刀を持ったり殴ったりの鮮やかさには限界を感じたが、ワイヤーを使ったり、上から降り立ったりの映像効果が見事で、飽きなかった。

特殊な戦車みたいな車輌(画像)で暴走するシーンは凄い迫力。次作で出てくるバイクも素晴らしいが、何かの車をベースに、おそらくかなり手の込んだ改造をやって、実際に走行できるようにしていたんだろうが、運転も大変だったろう。ちゃんと重量感を持って跳ねながら走行するので、実写の迫力が感じられた点が良かった。

娯楽作品として、家族で観ても良いと思う。変態のような狂った人物は出るが、残忍なシーンはあんまりなかった。恋人と観るのも、おそらく今だ飽きないで鑑賞できると期待。何度か観てみたい気がした。

精神科医のスケアクロウを演じたキリアン・マーフィーは個性的な顔をしていて、二作目のジョーカーに近い異常者としてのキャラクターを演じていたが、この作品の中の敵では最も魅力的に写った。体力的にはバットマンの敵でないものの、狡さや異常さが際立っていた。第三作にも登場していて、彼にそぐわない半端なチョイ役だと思ったのだが、今回やっと理解できた。

「麦の穂をゆらす風」の時には、まだ彼の表情を理解できなかった。映像もカメラを引いた位置が多かったし、本人も顔を見せない素振りが目立ったせいだろう。比較的小柄なんでアップで写さないと映えない俳優だが、個性は際立っている。

他の共演者達もバランスよく演技していて、シリーズを通して良い俳優を集めていたなと感心する。

 

 

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