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2012年11月11日

ダーク・シャドウ(2011)

Village

- 恋人と観る映画 -

魔女によって一族に呪いをかけられた主人公は、200年間地下に閉じ込められた。やっと復活した主人公が、一族の末裔と共に魔女と戦うが・・・

・・・知らなかったが、過去にシリーズ物のテレビ番組があったそうで、その映画化作品らしい。DVDで鑑賞。主人公はジョニー・デップ、その他もミシェル・ファイファーなどのスターが共演していた。

魔女役にふさわしい女優と言えば、ファイファーやヘレナ・ボナム=カーターを思い出す。ところが、彼女らもさすがに年齢があがって貫禄が出すぎている。そこで今回は新しい女優さんが魔女を担当していた。しかし、どちらかと言えば魔女や吸血鬼に襲われる側がふさわしそうな印象だった。

ジョニー・デップの仕草が相変わらずおかしい。よくは解らなかったが、イギリス英語を使っていたのかも知れない。古めかしい話し方の日本語訳に相当する古い言い回しをしていたのだろう。

1970年代の風俗の再現も笑えた。ヒッピー連中が、彼ら独特の言い回しによって会話するし、その内容も実に当時風で懐かしい感じがした。ある意味で、よき時代であった。

舞台となった屋敷のセットを作ったのだと思うが、あの家は非常に素晴らしかった。広大な邸宅で隠し部屋などもあり、いかにも複雑な構造をしてそうな印象。小道具スタッフ、美術部門の腕が素晴らしかった。

ティム・バートン監督の作品では、眼の下にクマを作った登場人物~怪物が多い。今回も男女とも気味の悪いメイクで活躍していたが、なぜか一般のホラー映画と違って彼らに共感めいた感情を覚えてしまうのは、演技、セリフ、ストーリーなどの総合的な演出が素晴らしいからだろう。

ただし、今回のヒロインに相当する女優さんのメイクは、もう少し薄めで良かったような気がする。何といってもヒロインなんだし、最後は笑顔で主人公と抱き合って欲しかったから、眼の周り全体が黒いのはちょっと残念。

娘役が変身するシーンは、おそらく元のテレビシリーズの設定に従ったのかと思ったが、必要性が疑問。彼女も魔女ではどうだったろうか?

また敵対するのが魔女でなく、嫉妬に狂った男の魔法使いだったら対決が面白くなる。キザでいけ好かない個性の魔法使いと吸血鬼の戦いなら、派手で残虐でしかもおかしくできる。でも、勝手な設定は権利上の問題があるのだろう。

ホラーメイク、怖ろしい雰囲気、かなりマンガチックな個性の登場人物、主人公の多くが怪物、殺人のシーンもかなり残虐、でもコメディというのが、バートン作品に多く見られる個性。個性がないと生き残れない。

でも今回の主人公には家族や恋人への愛情が紛れもなくあった。繰り返し血=家族を大事にすることが主人公のセリフで訴えられていた。メイクや格好が正常なら、主人公は大変なヒーロー。だからストーリーに限れば、この作品の流れはかなり良い話だった。

積極的に勧めはできないが、子供も観れる内容だと思う。恋人と観る映画としては、意外な印象もあるが第一級の作品かもしれない。家族愛とともに、夫婦愛も大きな要素であったから。

 

 

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