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2012年11月 6日

ドント・ストップ・ビリーヴィン(1981)(曲)

- 詩に関して -

グリーのメインテーマになっている曲で、コンサートのオープニングでも使われていた。81年にジャーニーが発表した曲らしい。

81年頃だとマイケル・ジャクソンに人気が出る少し前、ポリスやクィーンなどのほうがメジャーだったと思う。私には二流といった印象しかないのだが、実際には息の長い活躍をしている。

当時よく聞いていたはずだが、どうも健全すぎる印象の歌詞や曲調が好きになれず、聞き流していた。アメリカでは意外に健全な歌詞の曲が受ける場合がある。激しいスラング歌詞の歌ばかりが主流を占めない不思議な健全さ。グリーのDVDを借りて、改めて歌詞をよく確認してみたくなり、ネット上で検索。記載があった内容に準じて訳すると以下のような感じ。出所が不明で内容が正確かどうかは解らない。聴き取れた範囲では正しいと思うが。

詩はジャーニーのメンバー3人の合同作詞だそうだ。

>> ちっちゃな町で孤独に生きていた少女が 夜行列車で飛び出した 南デトロイトの少年も飛び出した タバコの煙とワインや安物香水の臭いが充満した部屋で歌う歌手 彼らが時を共に過ごす 通りのあちこちで孤独な連中がうごめく どこかで何かを得たいと 稼ぎを得るため必死で働き 興奮する何かに何度も賭ける 誰かは勝ち、誰かが負ける 誰かはずっと不幸なまま そんなドラマは永遠に続く 信じることを止めるな 今の気持ちを大切に 通りを歩く人達よ 信じることを止めないで ~中略~ << (by J.Cain, S.Perry, N.Schon?未確認)

若者が夜の街や店々に集まり、何か感動的なこと、スリル、チャンス、恋愛?、いろんな夢や成功などのことだろうか、何かを求め信じて生きることを止めないで、と歌っている。emotionを得たいと願う、このエモーションは直訳すると情動や感動になるだろうが、歌で日本語を使って表現する良い言葉を知らない。歌詞に‘情動’なんて入れたら、妙な歌になってしまう。

でも日本人だってエモーションを求めているはず。「心が泣く、気持ちが動く。」そんな表現で間接的に表現している。

タバコの煙が充満した店、時間をつぶすかのごとく何か語らう男女の姿、夜の街でブラブラと当てがあるのかないのか、行ったり来たり、店に入ったり出たり、そんな若者の姿が眼に浮かぶようだ。

私も若い頃は「よっしゃー!次に行こうぜ。」などと言いながら、大して変わらない別の店までワーワー言いながら移動していた。何がよっしゃーなのかは自分でも解ってないんだが、勢いだけでそういってた。ヤケクソで、あんまり希望を抱いてはいなかった。将来は夢物語じゃなく、ほとんど奉仕活動のようなもんだろうと諦めていた。もっと野心を持って未来を信じていれば良かったと思う。

美しい歌詞のように思うが、米国人がどのように感じるのかは解らない。クサイと感じる人はいないのだろうか?何かセンチな文芸少年が、当たり前のことを女々しく歌っているだけ、そんな感想を抱く人はいないのか?その辺の感覚がさっぱり解らない。

少なくともタフな連中が感じる内容とは思えない。

グリーの登場人物は、落ちこぼれ、何か上手くいっていない、ハンデや欲求不満を抱える人が多い設定で、ならばこんな曲に感情移入しても不思議ではない。テーマ曲には持ってこいだ。逆に、野心が強く成功を確信している自信過剰な学生は、この曲を鼻でせせら笑ってもおかしくない。

詩だから、直接の表現は避けていると思う。「サクセスしたい」「愛されたい」などといった表現ではなく、エモーショナルなこと、ダイスを投げるといった何かに賭ける、想いを持ち続けることなどを上手く間接表現し、作品として美しく仕上げているんだろう。

曲調は、当時としても古めの単純な調子だと思う。昨今のラップ調などよりもメロディ豊かな、ミュージカル向きというか、明るい感じ。現代の若者がすんなり納得できるものではないはずだが、意外に受け入れられてしまってる。ラップで文句を言ってばかりじゃしょうがないという感覚もあるかも。いつの時代も、センチな子はいるだろう。

昔聞いていた曲の意味を改めて確認してみたくなった。ビートルズの曲は随分読んでみたが、意外に無味乾燥でつまらない印象を受けた。詩の約束事が解っていないから、詩的な表現についていけてない。

夢をあきらめないで、という日本の歌もあった。岡村孝子嬢が作詞し、ヒットした曲。

>> 冒頭略~ 後姿が小さくなる 優しい言葉探せないまま 冷えたその手を振り続けた いつかは皆旅立つ それぞれの道を歩いていく あなたの夢をあきらめないで 熱く生きる瞳が好きだわ 負けないように悔やまぬように あなたらしく輝いてね~略<<

こちらは話し言葉と変わらない直接的な内容で、ジャーニーの詩とはずいぶん違う。日本の演歌の歌詞も、そのまま会話に出来そうなものがあるが、詩の作り方の違いか?文化の違いか?

 

 

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