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2012年5月13日

ブリッツ(2011)

- キザな色男が欲しかった -

ジェイソン・ステイサム主演の刑事もの。刑事を狙う殺人者に対して、乱暴者の刑事が対決する話。ハリウッド映画ではなく、イギリス映画らしい。

殺人者を演じた俳優はサイコ的な雰囲気が出ていたが、体格の面ではかなり痩せ型で、殴り合いになったら分が悪い印象だった。でも主人公の同僚刑事との格闘は相当にリアルで、芝居がかった印象を受けなかった点が素晴らしい。もしかして、カンフー的な動作をしなかったからか?カンフーの動作は噓くさくなるもと。

でも顔の迫力は足りない印象。映画が終わっても思い出すような悪役ではない。つまり、映画自体も印象に残らないかも。悪役は映画の決め手になる。

主人公のアクションの迫力は、例えばトランスポーター・シリーズのカンフーアクションと比べれば迫力不足。その分だけリアルとも言えるが、映画向きの感じではなかった。どう戦うかは非常に難しい問題だと、改めて思った。

主人公と協力する上司が独特な印象。キャラクターとして、オカマチックな男なのか、もしくは実は気概のあるタフネスなのか、よく判らないままだった。おそらく外見と違って実はタフという設定だったと思うが、それならもっとクールな演じ方もあったのではないか?

クールだが華奢な体型の男が新たな主任としてやってきて、厳しい態度で職員の不興を買う。主人公とも対立し、互いに野蛮人、ホモ野郎とののしりあうが・・・そんな流れの映画は多い。それで良かったのでは?

この作品にはリアルで激しい殺人のシーンがあるので、小さい子供には見せたくない。だから一般に家族で観る映画ではない。恋人と観る作品としては悪くはないと思うが、実にスカッとしたねといった印象は期待できないのでは?何かが中途半端な印象だった。

敵役の描き方に問題があったのでは?

まずサイコキラーは、もっとしぶとく頑張って欲しかった。長く走って逃げるシーンは必要ないと思う。主人公が何度も騙され、裏をかかれ、すんでのところで取り逃がす、それによって主人公がますます窮地に陥るという流れが常道であろう。その手続きみたいなものが足りなかった。

映画の盛り上がりのためには、いかな悪役と言えども、何か共感する点がないといけない。とことんズルくて感心するか、屁理屈だが完成度の高い理屈で議論に負けないなど、嫌悪感を持たれながらも一定の共感めいた印象を受ける必要がある。

協力する警部のキャラクターに関しては先に述べた通り、疑問があった。彼の家に主人公が急に行こうと考えた理由も判らなかった。いっそ、ホモの誘いを受けて訪問したホモ映画にしても良かったかも。とことん特徴のある映画にするなら、そこまで考えてもいいかも。マッチョな主人公はホモだった・・・それも良いのでは?

時あたかも、米国の大統領が同性婚を容認する時代である。ホモの刑事達が、互いの強い絆によって犯人を捕らえる物語もありうる。そして、事件が解決したら激しく愛し合うのである。・・・個人的には観たくないのだが。

冗談はさておき、普通なら主人公と警部は仲違いし、ケンカしながら、最後には協力して犯人を捕らえるというのが流れだろう。イヤラシイほどの潔癖症で主人公にいちいち説教し、何かといえば邪魔し、主人公の恋人とは仲良くやってる宿敵のような人物だったら、もっと面白くなっていたと思う。

とことん嫌われるキザな色男のイメージが欲しかった。

 

 

 

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