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2012年5月29日

パッション・プレイ(2010)

Passionplaypro

- まとまりあり -

ギャングの女と寝たために殺されそうな主人公は、翼を持つ女性と知り合い、彼女をエサに取引を持ちかけようとするが・・・

ミーガン・フォックスとミッキー・ローク主演の物語。ビル・マーレイがギャングの親分を演じていたのだが、全くサマになっていなかった。過去のギャグ映画の印象が強いので、いまさら彼を連れて来ても、それこそギャグにしかならないと思う。キャスティングの理由が解らない。この作品での演技も、特に素晴らしいとは思えない。

私だったら、定番過ぎるが、おそらくレイ・リオッタに演じて欲しいと思うだろう。

ミッキー・ロークの最近の変わりようは凄い。太ったことは仕方ないとしても、顔が気持ち悪く腫れあがったようになっている。吹き出物も凄そう。今回は特にヘヤスタイルもおかしい。荒んだ生活をしている人物を演じると、そこが素晴らしく役柄と合致する仕組みになっている。若い頃からの没落が逆に武器になるという、不思議な俳優。

ミーガン・フォックスも落ち目だと思うのだが、トランスフォーマーに出ていた頃より、最近の彼女のほうが女優としては目立っているし、魅力も増していると思う。大作に出なくなっているから、メジャーな存在ではなくなるとしても、意外に息の長い活躍が出来るかもしれない。

日本人の私からすれば、子供の頃のハリウッド女優は大変に色っぽく、マトモに見れないほどの存在だった。でも、その後はスリムな体型、ボーイッシュな顔の女優のほうが主流となり、色気モードは少数派になったように感じる。彼女は珍しい存在。

この作品の中では照明などに注文がついていたのだろうが、まさに天使のような顔のアップで写るシーンが多かった。色っぽい女優なので、あんまり目立つとポルノ映画の雰囲気になって作品の品を損なうのだが、お化粧を考えれば古風な美人女優の役割を果たせると思う。

ただし齢をとったらどうなるのか予想できない。アルマーニなどのモデルをやれるのは一時のことだろう。顔に皺が目立つようになったら、悪女役に合うような気はするのだが。

この作品は一級品ではないと思う。熊本市の映画館で放映された記憶はない。最初からビデオ屋さんでないと観れない類の作品ではないかと思う。家族といっしょに観るタイプの作品ではないし、恋人と観ても楽しいとは言えないような気分になりそう。基本的に一人で見る作品だし、最初から大ヒットを狙える企画ではなかったように感じた。

パッション・プレイというタイトルも理解できないままだった。

物語の奥行きが足りなかった気がした。主人公の男が、過去に何かの事件があってトラウマを持っており、そこがネックになって人生を転落している、それを解決することと、女をギャングから救い出すことが関係するという流れが常道だと思う。

もしくは主人公が過去に付き合った女性達が、救おうとする女に象徴されるような、何かのプロットがあったほうが良い。どうしても主人公が女を助けに行かないといけないような、感情移入できる設定が欲しかった。

ヒロインを美しく描くための作品としては成功していた。客を呼べるのは彼女だと思うから、その点では正しい。冒頭とラストで話がちゃんとつながっていたし、観客もやっぱりねと納得できる作りだった。悪い印象はない。

 

 

 

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