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2012年1月24日

メカニック(2011)

- 新しいシリーズ?-

ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画。いつものようにカンフーアクション中心の活劇かと思いきや、毒殺なども併用する結構リアルな暗殺者で、趣きが多少違っていた。これは、作品にとっては良いことだった。殴り合いで常に勝つ主人公では、リアルさが失われるから。

本当に殴り合ったら、おそらく勝ったとしても何かの後遺症が残りそうなものだ。K-1ファイトを休憩なしで数十分続けたら、フラフラ状態になって次の弱い相手にも倒されそうな気がする。脳震盪みたいな症状が出ないほうがおかしい。

銃やナイフ、毒薬などをまじえて、とにかく殺しを成就させることを優先するほうが理にかなっている。殴り合ってばかりじゃ、おかしい。

ストーリーの展開は予想通りで、意外性で受けを狙う構図にはなっていなかった。でも、殺し方が納得いったことと、ステイサム独特の目線、二級品のハードボイルド的カッコづけの演出がマッチしていて、痛快な活劇になっていたと思う。相棒役の雰囲気も、不良の坊ちゃんという感じがよく出ていた。

ステイサムが有名になったのは「トランスポーター」のスーパードライバー役だと思う。ドライバーだったら、よほど自分を管理しない限り、運動不足になって殴りあいなど苦手なはずだが、カンフーのキレが素晴らしく、無骨な顔つきもなかなか良かった。

別な映画で暗殺者を演じていたジョージ・クルーニーは、どうもイメージと合致しない感じを受けたが、ジェイソン君は運転手も殺し屋も演じ切れている。その点では上ということだ。

この作品は、ややバージョンを変えた新しいキャラクターと言える。リメイク作品らしいが、またシリーズ化してもおかしくない。ドライバー役よりもリアルだと個人的には感じた。奇想天外な殺し方で敵をなんとかしのぐという流れなら、シリーズ化できるのでは?

内容が深いはずはない。あくまで活劇。暇な時に観るのは最高。アクション映画がそもそも暇つぶしには最適だが、この作品は特にそう。恋人と観るのも勧められる。子供にはどうだか解らないが、たぶん結構楽しめるのでは?ただし教育上は最低だと思うが。

ドナルド・サザーランドが出演していた。随分と老けたもんだ。今後も老けた悪役などに向いていると思う。この作品でもキャラクターとしての魅力と、本人の表情個性がマッチしていた。充分過ぎるほどの存在感。映画全体の味にも関わっていた。彼のセリフも良かった。

役者の個性と、役のキャラクターが一致し、作品としての完成度の高い、しかしあくまでハードボイルドアクション二級作品、ってな印象。

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