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2012年1月 7日

スカイライン・征服(2010)

- 奇妙だがリアル -

ロスアンジェルスに遊びに来ていたカップルは、友人とともに不思議な宇宙船に襲われる。地球外生物が人間達を襲って、宇宙船に吸い上げているのだ。ビルからの逃避行が計画されるが・・・

・・・CGが実に見事な作品。襲ってくる地球外生命体は非常に個性的。機械のような、クラゲのような体?に、なにやら人の脳を移植しているようである。わざわざ脳を移植して何をするのかは不明。人の体は不要らしい。車を踏み潰す巨大な怪物は生命体か、それともロボットかも解らない。解らなくて良いということか。

宇宙船は見たことがあるような形状。「トランスフォーマー」でもビルの間を飛行して、触手のようなものを伸ばして人を殺したりしていた。 「宇宙戦争」でも、長い触手かケーブルのようなものが人間を探索していた。あんな感じ。

光が人に反応を起こすシーンは、何かの映画で観たことがあったような気もするが、メーキャップ技術が上がっていることと、テレビが大型化されて画像が明瞭なことから、実に気味が悪かった。

人を襲うシーンも気味が悪い。リアルだが悪趣味と思う。

脳を脊髄とくっついた状態で引き抜くことは可能だろうか?交通事故などで救急外来にやってくる患者さんは、CTでは小さな出血が散らばっているだけのように見えて、全く意識をなくし、回復もできない場合がある。挫傷というか、衝撃で脊髄から出ている神経の枝と脳の中枢との連絡が途絶えたような症状になるらしい。

神経組織は非常に脆弱なんだろう。脊髄液につかって浮かんだような状態でないと、衝撃に耐えて活動を維持することはできないはず。だから引き抜いてスポッとはめ込んでも、しばらくは意識もない状態にしかならないはず。

出演していた俳優達は知らない人ばかり。テレビ俳優ではないか?味のある演技というわけにはいかない話の流れではあったが、それにしてもオーバーすぎたかも知れない。

そのせいか、“軽い”印象を受けた。重厚感を出すために何かの工夫をしても良くなかったろうか?煙幕、暗い色彩のフィルター、動きの重厚さなど。テレビ映画で昔観ていたような、実験的な作品~二級品のイメージは、できれば避けたいと思うが。

やはり、この作品の中心はCGにあったと思う。いかにショッキングな映像を見せるかがテーマであり、そのためのストーリー展開だったように感じる。見事な映像で、迫力や精緻さに関しては高度なレベル。でも繰り返し見たいとは思えなかった。恋人とみる映画に選びたいとも思えない。ゲテモノ趣味と思われそうだから。子供には絶対に見せたくない。

ラストが尻切れトンボのような気がしたが、次回作が企画されているのだろうか?長くなり過ぎて途中でカットされたのか?

製作したのはCGを映画会社の委託で作る会社らしいが、この作品は自分達で企画したらしい。技術的には非常に優れているので、おそらく今後は全体のレベルも高い、物語性のある作品を作ってくるだろう。技術は大事だから、今後に期待できる。

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