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2012年1月19日

ファンタスティックMr.FOX(2009)

- ウェス・アンダーソン監督に注目 -

キツネ達動物と、農園主達の戦いをコミカル、リズミカル、かつ童話調に描いた人形劇。

まず登場する主人公達のキャラクター設定が素晴らしかった。それを、さらにストーリーの中で自然に活動させるセンス、リズムが良かった。冒頭で、忍び込もうとする二匹のキツネの動き、木の傍でたたずむシルエット、絵になる構図もよく検討されていた。

監督たちはもともとアニメか何かで活動していたのだろうか?テレビの幼児番組でよくレベルの高いストップモーションの小作品を観るが、あのような工房で活動している人達を使ったのか?

紳士的な態度で話していても、食べるときだけは野生のままでガツガツというのもおかしい。

ストップモーション・アニメは懐かしさ、幼稚さ、親しみやすさを演出するのに最適。CGでストップモーション様の演出をすることも可能なはずなんで、実はこの作品もCGで作っているのかも知れない。画面を見るだけでは区別がつかなかった。

CGで動物達が激しくダンスを踊る作品がしばらく続いていた。だから、同じような路線を狙っても、評価されることは期待できない。懐かしいアニメの手法を選んだのは正解だった。

ワナにはまって、さあどうする?というところで話がいったん中断する展開も優れている。基本的なことだが、観客にあの場はどうなったのか予想させ、実際によく予想される通りの展開を後で映し出すのは安心感、満足感をかもし出すのに最適。

農園主達のキャラクターが歌になっているという設定は、たぶんもともとの原作のアイディアではないかと思うが、それを話の冒頭に提示するのも基本的な手法。さも伝説であるかのようなイメージにできる。

いろいろ考えてみると、この作品は奇をてらったところがない、しごく当然の考え方で作られた、基本に忠実な作品のようだ。それをできるところが素晴らしい。

この作品は家族で観ることができる作品だと思う。ところが、我が家の子供達には全く受けなかった。やはり激しいダンスがないと、一般うけはしないのが時代の流れなのか?高校生以上くらいの年代になると、恋人といっしょに観た場合などは、懐かしい子供時代のアニメを思い出して好感を得るかも。

 

 

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