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2012年1月 4日

ロード・トゥ・パーディジョン(2002)

20thfox 

アイルランド系?マフィアの一家があった。主人公はボスの片腕、実の子のように育てられてきた。しかし、彼の仕事を彼の息子に目撃されてしまう・・・

・・・トム・ハンクスが、随分と太った男を演じていた。メーキャップや、実際の食事などで調整したんだろう、太ってないと迫力がないということだろうか?とにかく、中年のマフィアのイメージに近い体型だった。

動きの軽さを封印し、重々しく、しかも殺しの場面では素早い反射神経を見せる、そんな凄腕ギャングの演技は見事だった。

しかし、トム・ハンクスのキャラクターを考えると、はっきり言ってギャング向きではないと思う。人を殺しそうな印象を受けない。このキャスティングは失敗ではないか?

迫力のある役者のほうが良かった。殺意を眼に漂わせる役者。日本だったら、こんな役は高倉健さまが適役か?組織と戦う一匹狼的な役者が望ましい。あちらだと、トム・クルーズ?トミー・リー・ジョーンズ?アウトローの迫力が欲しい。

ストーリーは良くできていた。共演者達も超のつく一流ぞろい。子供が見るような作品ではない。フィルム・ノワールの好きな若者が最も観客として向く。恋人と観る作品としては、あんまりお勧めできないような気がする。恋の話はない。

ボンド役をやっているダニエル・クレイグが気性の激しい幹部役を、ジュード・ロウが変態的な殺し屋を、それぞれ演じていた。たぶん、意外性を狙ったものだろうが、特に写真を趣味に偏執狂的な追跡をしてのける殺し屋は、ハンサムなジュード・ロウには本当に意外な役だった。

老人のボス役が、なんとポール・ニューマンとは!彼もキャリア的にはアウトロー側の役者だったはずなんだが、ついにボスに登りつめたのか!冷静に考えると、あんまりマフィア的な雰囲気が感じられたとは言えない気がする。

そう考えてみると、マーロン・ブランドは得がたい個性の役者だった。タフなボクサー役が最も素晴らしかったとは思うが、マフィアのボスとしても存在感があり、独特の個性を持ついかにも実際いそうな、しかも理想的ボスという難しい役をちゃんと演じていた。

今回のニューマン翁には、そこまでの味が感じられなかった。ニューマンには、マトモな人間というイメージがある。

ブランドは時々だが、極めて印象的な、それこそ一世一代の名演技を見せるかと思いきや、ワケのわからない映画に出ていたり、人生も無茶苦茶な感じで、まともな人間ではないように思える。個性だけが売りという感じ。俳優は、本来がそんなものかも。

 

 

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