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2011年12月30日

マイティ・ソー(2011)

- ヒットしたそうで -

神の世界の戦士ソーは、国に侵入した氷の国の巨人を退治しに行くが、王の怒りを買って地球に追放される。そこで出会った女性科学者達と関わる中で、ソーは自分を知ることになる・・・

・・・北欧の伝説を題材に、コミック化した原作となる話があったらしい。それを映画化しても、まさかヒットは難しいだろうねと考えるのが普通だが、この作品は大ヒットして第二作が計画されているらしい。意外や意外。

たぶん家族で楽しめる作品。恋人と観るには、やや子供っぽいか?悪い話ではないと思うが・・・

主人公を演じていたのはクリス・ヘムズワースという俳優だそうで、ほとんどレスラー並みの体格。こいつは新しいシュワルゼネッガーの誕生ではないかと、何となく感じる。もともとが役者一族の出身らしいので、表情がちゃんとできている点が期待できる。動きもシュワルゼネッガーより自然で、軽快、かつ実際のパワーも感じられる。

今後何かシリーズで当たり役を持てれば、本当に大スターになりかねない。スパイ、刑事、兵隊、なんでもいいが、とにかく今後の企画にかかっている。それには顔つきの特徴がもっと欲しいような気もする。眼で何かを訴えることができるかどうか。ただ体格が良いだけなら、シュワちゃん以上のタレントも多かったのに、彼がスターになれたのは頭や運が味方したんだろう。ヘムズワース君にも、それが求められている。

物語はよく検討されていた。ギリシヤ悲劇風の親子の対立と和解の物語、スーパーヒーローが特殊な能力を使うところを、CGを駆使して描き出す。筋肉モリモリの神様が、怪物達をバッタバタと叩きのめす快感。そして美しいヒロインとの淡い恋。いやはや、要素をちゃんと網羅すれば、いかにCG慣れした観客に対してもヒットは狙えることが証明されたってことか。

よい話だった。王が何を考え、どんな深い計画をしていたのか、その辺は微妙にしか解説されていなかったが、単純な誤解、明快な構図、善と悪、怪物とヒーロー、ヒロイン、友情と犠牲の精神、すべてが整った話。

神との恋愛は、ギリシヤ神話の時代から欧米人は好きなんだろう。あちらの神々は始終人間の女性の尻を追っているから、たぶんそんなことに憧れを持っているんだろう。日本の神話に、神によって妊娠した人間の話があったか記憶にないのだが、もしいたら天皇の親戚になってまずいのか?神様も礼節を重んじる紳士的な方々なのか?

古代ギリシヤだって、スパルタを筆頭にアドリア半島の北方から侵入してきた人種が多いそうだから、やはり戦闘に訴えてことを決するのが伝統なんだろう。異民族の娘を奪って恋人にするのも伝統的な考え方か?と勝手に想像しては失礼か?いやあ構わない、今はギリシヤ発の経済危機で皆が不安になってるから、彼らが文句を言える立場ではない。

北欧の神話は、欧米の中でもメジャーとは言えないと思う。いかにバイキング達が広範囲に活動し、征服をした地域と言っても人口の違いがあるから、ギリシヤ、ローマ神話ほどの影響力はないはずなんだが、でも広く知られた伝説上のヒーローなのかも。もしくは、全く知らないヒーローだったが、とにかくマンガのストーリーか書き方が良かったので、人気があったからということか?

作品の中では、乱闘するにしても昔ながらの力まかせのシーンばかりではなく、蹴りやパンチ、ハンマーや槍、バラエティを持って飽きが来ないような工夫がされていたように思う。CGの出来具合も素晴らしかった。

仲間の戦士たちの役割が、今回に限ってか知らないが、よく描かれていなかった。活躍したのは数分くらいか?後は主人公頼みで、特に主人公を助けるために大きな役割を果たしたわけでもなく、何の能力を持っているのか解ったような解らないような、微妙な感じ。

浅野忠信がハリウッド進出!と騒がれていたが、存在感はそれほど感じなかった。敵のロボットみたいなのと戦って、直ぐ負けていた。あれじゃ、あんまりだ。

 

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