映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ザ・タウン(2010) | トップページ | 三十四丁目の奇蹟(1947) »

2011年12月22日

デイ・アフター・トゥモロー(2004)

20thfox

- 構想が良かった -

地球温暖化のせいで、極地の氷が大量に崩壊。海流の流れが変わって、一気に地球が寒冷化する。主人公達は奔走するが、津波、寒波が北半球を襲ってくる・・・

・・・今年は大きな震災、津波があった。映画で描かれた災害のことが気になって、まとめて観てみたので紹介する。

この作品は、公開当時は完全にバカにして見なかった。改めて観てみると、脚本、基本の構想が良い、なかなかの作品だったと思う。温暖化の結果、氷棚が大規模に崩壊することは現実であり、海流の流れが変化することも当然だと思う。そこから、急激な氷河期が誕生するかどうかは知らないが、気候の変動はありえる。そこで逃げ惑う人と、救出しようとする人達には必ずドラマがあるだろう。

問題はどんなドラマを作るか。スタローンのようなスーパーヒーローがオオカミや津波を吹き飛ばすようなストーリーでは見ていて辛い。どんどん人が死んでいくような話も、二級のメロドラマのようで嫌だ。美しく、友情や愛情で散りばめられたストーリーをどうやってつなぐか。難しい話だが、結構うまくやっていたと思う。

エメリッヒ監督の作品は、全部似たような流れにないか?そんな気もする。高級な作品という印象はない。

演じていた主人公はそこそこという感じ。安っぽい演技のような気がしたが、私だけか?いかにも学者風の俳優ではいけなかっただろうか?息子役のジェイク・ギレンホールは、悩める高校生を上手く演じていた。改めて観ると、当時すでに存在感があったことが理解できた。

小さい子には少し刺激的なシーンもあった。色っぽいシーンが不足しているが、若者が見ると良い映画のような気がする。大人の場合は、やや軽く感じる演出、演技だったかも。

CGが素晴らしい。竜巻の映像は、確かスーパーコンピューターで作ったソフトによって今は簡単に作れるそうだが、今回のは特に迫力満点だった。巨大な低気圧の映像も津波も、高度な技術で作られていた。何かというと象徴的に使われる自由の女神像が、今回も非常に印象的に使われていた。

実際に、あんなな風に急激な変化があるのだろうか?専門じゃないから、よく解らない。

海流が変化して、暖かい海流がうまく北半球に行かなくなったら、台風やハリケーンが自然に増えて温度を調整しないのだろうか?北半球の冷気は、頻繁に赤道方向に流れ出て、大気でもって温度を調整する機構が働くような気がする。赤道付近の暑い空気が、極近くに向かって激しく移動するだろう。温帯は、亜熱帯化するのでは?

劇中でもあったが、気流が激しく動くと積乱雲は発生するからヒョウや竜巻は増えるかも知れない。でも基本的に巨大な低気圧は、南から北に移動するのではないか?ニューヨークも東海岸にあるが、大陸の東側では日本海付近と同じように、偏西風に流されて南から北に上がっていく形をとるはずだが・・・

冷気が瞬間的に物を凍らせるか?マイナス100度以下の気温が発生するか?疑問は多い。いかに低温でも、気体の場合は気体の分子に体温が移行するためには時間が必要。急激な気流が発生しない限り、瞬間的には無理。徐々にしか冷凍されないと思う。液体窒素に浸かるのとは、だいぶ違うと思う。

違う惑星ならありえる。地球の自転に変化があれば、それは怖ろしいほどの変化をもたらすだろう。ちょっと地軸の向きが変わるだけでも凄いはず。地球と太陽の距離が変化した場合や、巨大隕石、巨大な火山噴火なら、数十度の温度変化は起こりえる。実際の氷河期では、赤道付近まで氷漬けになったらしい。それは氷床が崩れるくらいの出来事ではなく、二酸化炭素の濃度低下や、火山活動などが原因だったらしいが。

もし急激に氷河期になったら、どうすべきだろうか?赤道付近に移住できる人間は限られている。食料が圧倒的に不足することは間違いないので、たぶん紛争が起こるし、大半の人間は餓死や凍死から免れえないだろう。子供に未来を託して、負担をかけないために潔く死ぬしかない。

節電、石油消費量を減らすことは大事だと思う。映画は真面目な結論になっていた。でも、自分らは子供の頃から節約してきた。自分だけならエアコンは使わないし、我が家にはストーブやファンヒーターがそもそもない。照明もいちいち消していく。北米の人達とはだいぶ違うだろう。

ただし車は使っているし、クリニックで暖房を使わないわけにはいかないので、結局はかなりの二酸化炭素を発生させている。車を破棄する生活は、今は考えられない。クリニックの暖房を切ったら、ただでさえ少ない患者が余計減るだろう。薪ストーブを購入するか?それじゃあ問題解決にはなってないか・・・

 

 

« ザ・タウン(2010) | トップページ | 三十四丁目の奇蹟(1947) »