映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ル・ディヴォース/パリに恋して(2003 ) | トップページ | アルマゲドン(1998) »

2011年11月14日

アウェイク(2007)

- 設定に無理あり -

心臓移植手術を待つ主人公には恋人がいる。移植術の直前に、友人のアドバイスを受け、主人公達は結婚する。そして手術。ところが、麻酔が充分に効かない。主人公は痛みに耐えないといけない・・・

・・・麻酔中に意識が残る場合はあるそうだが、半覚醒の時の悪夢とどうやって客観的に鑑別できるのかは知らない。実際に体験を聞いたこともないが、体は麻痺して動けなくても痛みは感じることが絶対にないとは言えないかも。考えただけでも怖ろしいが。

主人公は大変な目に遭ってしまった。胃カメラの時には軽い麻酔薬を使っているのだが、おおむねボンヤリしているものの、簡単な会話が可能な程度の不完全な睡眠状態に留める。呼吸が止まると害もありえるので、外来でできることは限られている。

以前、ケイレン患者の激しい例に当たった時は非常に困った。手術用の麻酔薬でやっと収まったが、当然ながら呼吸も止まるので後遺症が心配。自分が麻酔を受けた時は、あんまり効かないなあと思いながら検査を受けて、説明もある程度聞いていたが、その後の眠りが凄く深くて驚いた。

この作品はスリラー、サスペンスもので、主人公の無意識の力によって奇跡が起こる話かと思いきや、意外な真相が明らかになるストーリーだった。ややハラハラ度が損なわれてしまう感じもあり、最後まで真相が解らないほうが良かったのでは?と、思った。逮捕劇など不要。

アウェイクには、目覚めるという意味と、真実を知るという意味がかけてあったようだ。

子供向きの映画ではない。恋人と観るのもどうかなという感じがする。そんな映画は、基本的にヒットは狙いにくい。むしろ子供を救おうとする母親を主人公にするか、血まみれ、裏切り、どんでん返しの繰り返しといった、とんでもない特徴を出す必要があったと思う。普通のスリラーでは投資金がもったいない。

主人公のクリスチャンセンは、色んな役柄を演じきれる演技力を持っているが、やや迫力が足りないせいか、大スターにはなれていない。割と小さな映画で的確な演技をやっている状況に留まっている。もっと太ってきたら、凄い悪役になるような予感がするのだが・・・

ヒロインのジェシカ・アルバはかってのセックスシンボルだったが、最近は若手に追われつつあるようだ。この作品での演技はなかなか良かった。可愛らしいし、微妙な部分を演技できていたようだ。ただし、観客がうなるほどの表現力が感じられるためには、最後まで真相が解らないほうが良かった。

可愛らしい顔は、逆に言うとイメージが固定されて、齢を取ってからが難しい。冒険して悪女やマヌケな女の役を演じてみたいと思うのが当然。でも、やはり無理を感じる。

設定にも無理を感じた。かっての病院スタッフが待ち合いにいたら、眼が合うと必ず声が頻繁にかかってくるものと思う。ほとんどのスタッフから無視されるのはおかしい。看護婦や医者仲間がそろって悪事の仲間になるのも、普通は考えにくい。

最初の設定を、もすこし練るべきだった。

 

 

« ル・ディヴォース/パリに恋して(2003 ) | トップページ | アルマゲドン(1998) »

無料ブログはココログ