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2011年11月12日

ル・ディヴォース/パリに恋して(2003 )

- 女子限定 -

姉を訪ねた主人公(妹)だったが、姉夫婦は離婚の危機。離婚になると財産分与の問題が発生し、双方の家族を巻き込んだ話になる。妹は、そんな状況で夫側の叔父と関係を持ってしまう・・・

浮かれすぎないラブコメ。好感を持った。純アメリカ製のラブコメはドタバタ劇が目立ち、ギャグも派手でわざとらしいものが多い。韓国ドラマもそう。やはりヨーロッパの雰囲気が断然お洒落。

お洒落な場所で恋の物語と来れば、女性達には受けそう。不倫話も満載だったし、これはきっと女子だけで見る作品だ。子供には絶対に見せたくない。恋人といっしょに観るのも勧められない。妙な感情が生まれるかも知れない。

恋愛話の他に、絵画をめぐる戦い、双方の家族をめぐる感情のやり取りが面白い。「アメリカ人って。」「フランス人って。」と、互いに文句を言うのが面白いし、リアル。

ただし残念に思うのは、日本人の場合、フランス人もアメリカ人も家族で付き合うのは限界がある。会話の能力が揃わないから、心からの理解が難しい。韓国、中国、フィリピンといった近隣国でも言語が障害になる。

沖縄弁と関西弁との相互理解も難しいのかもしれない。

宮崎市内の高校に通いだした時、「~じー。辛気なあ。」という表現に驚いた。向こうは「~バイ。じゃろか?」という私の肥後なまりが可笑しかったようだ。ニュアンスが伝わるのにも時間と慣れが必要。

フランス料理のきれいな皿がいくつか出ていた。あれも雰囲気を出すのに好都合。問題となった絵画の中の人物の表情も効果的。洒落た感じがする。川辺を家族が歩くシーンも美しい。尋ねた御自宅は、どう見てもお城。あれも、女子の心に訴える効果がある。いつまでも白馬の王子が好きなんだから・・・

橋の造形、飾りの類が凝っている。芸術作品のようだ。でも実際にパリの街に行ったら、ロンドンよりも汚い印象を受けた。建物の外壁にコケが目立ったせいかも知れない。歴史がある街だからコケは当然だが、清掃の予算をケチっているのか。

フランス料理もよく判らない。高級な店には行けないので、二級の料理ばかり食べたのかも知れない。熊本市のホテルで食べるフランス料理は、私の理解を超えている。結婚式で何度も食べるが、ファミリーレストランのほうが美味しいような気がする。ワインもよく解らないし、田舎の庶民にフランスの理解は難しいのかも。

フランスを舞台にしたアメリカ映画は非常に多い。アメリカよりも歴史があって、芸術的な街作りをするから、ロマンティックな話をする舞台に最適なのだろう。我々からすると、欧米の街は大抵ロマンティックな印象を受けるが、アメリカ人には違うのだろう。

Photo_3

ディヴォースは英語、仏語共通で離婚の意味らしい。おそらく古代から残る単語で、ギリシヤ、ローマ時代もそうだったのでは?離婚しようとしている男の母親役はレスリー・キャロンだと後で知った。「パリのアメリカ人」の時の彼女の、そう言えば少しは面影が残っているような気もするが、時の移ろいを感じる・・・

ケイト・ハドソンの魅力は私にはピンと来ない。「あの頃ペニーレイン~」の時代には可愛らしく、色っぽい印象があったが、年齢が上がってくると可愛らしいとは言えない印象を受ける。

Photo_4 ナオミ・ワッツは誰が見ても美しい女優だが、ケイト・ハドソンの場合はどうだろうか?健康的で利発な印象は受けるが、左の写真の彼女、際立つ美人と言えるか?悪役に向いているような気がするのだが・・・

「NINE」の中でも存在意義が不明の感じ。記者役の彼女は、いなくても良かったのでは?

相手役のひとり、中年の愛人役もよく理解できない。奥目で痩せ過ぎてて、色気があるようには見えなかったが、あちらの人には違う印象を持たれるんだろう。

マシュー・モディーンがアメリカ人弁護士の役で出演していたが、キャラクターとして意味を理解できなかった。たぶん、原作では迫力のある大事なキャラクターだったのだろうが、この作品の中では役に立っていない感じ。

アメリカ人家族は自分達を庶民と言っていたし、確かに中産階級なんだろうが、我々よりはずっとゆとりがありそう。フランス人家族は相当リッチらしい。慎ましい家族同士の話だったら夢がない。結局はリッチな人達の、恋のアバンチュールの話で、私とは違う世界、個人に何の向上ももたらさないような気がする。

テレビでやっていた韓国ドラマも、なぜかヨーロッパが舞台で、白人達と親しげに話している姿がわざとらしい。そして、とにかく不必要にリッチらしい小道具を持っている。

見ていてアホらしくなってしまい、長時間は耐えられない。

でも女どもは、この手のドラマが大好き。韓国ドラマ専門チャンネルを一日中流しておいでのご家庭や、ビデオ屋にないドラマをわざわざ取り寄せて寝不足になるまで見る方もおられる。意味ないってば。

 

 

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