映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ディボース・ショウ(2003) | トップページ | アジャストメント(2011) »

2011年10月10日

ベガスの恋に勝つルール(2008)

- ラブコメは楽し -

憂さ晴らしに行ったラスベガスで結婚した二人が、カジノで得た巨額の金をめぐって駆け引き、足の引っ張り合いをするストーリー。

・・・つくづく思ったが、ラブコメって楽しい。もはや最盛期とは言えないはずのキャメロン・ディアスの演技はわざとらしく、嫌悪感をいだく人も少なくないのではと心配したほどだったが、パーティー会場に現れた彼女は、やはりハッとするほど美しい。ラストでは思わず共感したくなるほどだった。

・・・いや、女に気を許すとロクなことはない。

最終的に主人公も騙されてしまったのかもしれない。女が本当の恋に目覚めたんだ、ああ俺も彼女に恋をしたんだと錯覚させるのが彼女の計略であったことは、この作品の中では公表されていないが、作品に続編があれば明らかになるはず。

前半で相手を完全に嫌っているが、徐々に好感を抱くようになるというのは、考えてみれば学生の飲み会のような短い付き合いでも演出される一種の計略、戦法のようなものだ。最初は冷たく、ほとんど話もしなかった女性が、「あなたって、結構面白いのね。」と、態度を変えてくると、男のほうは褒められたような気になって引っかかるのである。

態度が変わった時には、それが本心から来たものか、何か意図して、計画的になされたものであるのかを正しく判定することが望ましい。国際協議と同じように、隠された意図に注意する必要があるのだ。しかし、自分がそこに気づいた経験はない。モテたい一心で、冷静な判断など全くする余裕がないのだ。

アシュトン・カッチャーは今の時点でラブコメの王様に近い存在。繰り返し、いろんな女優達と共演している。実はこの作品を観る気になったのは、キャサリン・ハイグルと共演した作品を観たからだ。いったい、この男がどんな役柄を演じているのか興味をいだいたのだった。

この作品では完璧にラブコメ風のキャラクターだった。ぐうたらで会社をクビになるし、勇気を持って物事に取り掛かれない。まさに主人公としてうってつけ。そんな男が、恋をきっかけに新しいことに挑戦する、ハッピーエンド!という狙いがミエミエ。

狙いは成功していたと思う。演じる俳優も演出家もレベルが高かったようだ。

考えてみると、この作品では主役ふたりの殴り合いはない。競争しながら相手のジャマをする時も、痛くないようなものでしか殴らない。非常に大人しく、鼻血を出したり入院が必要になるような事件もない。節度をある程度は守っていた。過度にオチャラケになることを避けていたようだ。

あんまりギャグめいた騒ぎをやらかすと、観客の中に反発を生む結果になるから、周到に計算して大人しい演出にしていたんだろう。

この作品が大ヒットしたようには記憶していない。特別な見せ場があるわけではないし、日本のアイドルと違って、主演の二人は日本人が親近感を感じにくい、いわば飛びぬけた存在でもあるので、仕方がないのかも。

もし自分がスロットで300万ドル(2億5千万くらいか?)当てたら、どうするか?

以前も書いた通り、家族には秘密にするしかない。家内は絶対に騒ぎ出す。家事を止めて、今でもやりたがらないが、さらにサボタージュをして、金で解決することを要求するだろう。子供達も同様かも知れない。

貧乏人根性が染み付いている私は、おそらく余計に節約を始めるだろう。金を手にすると、不思議と貯めたくなる。使うことに拒否反応がある。金がない時のほうが余計に使う。使うと心配になるので使えず、そのままあの世に行くだろう。なんてバカなんだ!映画になりそうなバカだ。

 

« ディボース・ショウ(2003) | トップページ | アジャストメント(2011) »