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2011年10月18日

ドミノ(2005)

- 凝った映画 -

有名俳優を父に持ち、裕福な家庭の子女であるドミノが、賞金稼ぎとなって体験する話。手違いから、彼女はギャング達に命を狙われることになる・・・

・・・トニー・スコット監督の手法は実に凝ってた。玄人好みの盛り上げ方を狙ったものと思う。そして成功していたと感じた。

FBIの尋問を受ける主人公が事件の真相を語るのだが、最初には金を強奪する残酷なシーンがあり、そうか主人公は情け容赦なしの犯罪者集団の一員なんだなと思える。でも徐々に状況が判ってくる仕組み。

印象的な小道具の要素として金魚、占いの金貨、牧師らしき人間や教会が上手く使われていた。教会の呪縛は彼らには必ずある。それでも激しく残虐になれるのが不思議だが。

乾いたマカロニウエスタン的な味を出す手もあったと思う。ストーリーから考えれば、ほとんどギャングの物語であるので、マカロニ風の演出も向いているような気がする。でも、それでは監督の手法にはなれないと感じたのか?

実話に近い部分があるというのが驚き。ヒロインのモデルもDVDの解説編に登場していた。ひどく痩せていたので、たぶんヤク中のせいだったのだろうが、もともとモデルをやっていたくらいだから、荒くれ仕事には向いていなかったのでは?

ストーリーも凝っていた。思わぬ事態によって、様々な敵に囲まれ、絶体絶命の危機にはまってしまうところが面白くもあり、怖くもあった。絶妙なストーリー展開だったと思う。設定が素晴らしい。

FBIとふたつのギャング組織、さらにはテレビ局までが絡んで、しかも親子の葛藤、仲間との友情、愛情。周囲を取り巻く人物達の強欲、または厳しい状況などが実に上手く絡んでいて、滅多にないほどリアルな展開。

原案も魅力的だったのだろうし、脚本や演出もよかったのだろうと思う。

陰惨な話なので、子供には見せたくない。恋人といっしょに観るのは悪くはないかも知れないが、気持ち悪いシーンもある。

ヒロインは魅力的な女優だが、私にはミスキャストのように写った。不良っぽい仕草をしても、演技くさい感じがした。笑顔に特徴がある女優だが、あの笑顔は、今回のヒロインには向かないと思う。

笑顔を見せても、ニヒルな笑顔のほうが良かった。対照的な例を挙げれば、「ニキータ」のヒロイン。彼女のような迫力がなかった。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」のようなギャグめいた話の場合には、ヒロインとして非常に向いている。激しいことをしてもイヤミや陰惨さを出さない。でも、この作品では陰惨さも必要だった。

ミッキー・ロークは最近良い味を出している。太って齢をとって、かっての甘いマスクの二枚目の雰囲気は全く失せてしまったが、逆にタフな悪役の雰囲気が非常に出ている。

身振り手振りはブルース・ウィリスと共通する点が多いが、臭さに微妙な違いがある。ブルース・ウィリスよりも弱めのタフネス、殺される確率が高いなどの違いがある。役割分担が成立している。

 

 

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