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2011年8月25日

キス&キル(2010)

- 当代ラブコメ王と女王 -

殺し屋の男と、平凡な女が結婚した。殺し屋は足を洗って一般人として人生を歩むつもりだったのだ。だが、知らぬ間に彼には懸賞金がかけられ、殺し屋達が次々襲ってくる・・・

期待しないで鑑賞。他に適当な新作DVDがなかったから。

殺し屋が身を隠して結婚生活をおくるラブコメといえば、たくさんある。近年だとブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫婦の「Mr&Mrs. スミス」が代表的。この作品はキャサリン・ハイグルがヒロインだから、彼女が夫に騙されて普通の生活をおくり、途中で夫の正体の関係で酷く危険な目に遭ってギャーギャー騒ぐストーリーだろうと想像がつく。

実際の流れもその通りだった。でも、案外失望はしなかった。ラストのひねりがあったり、思わぬ人物が襲ってくるおかしさも良かったからか?感動する出来とまでは言えないだろうが、この作品は意外に完成度が高いと思う。期待度が低い関係で大ヒットはしなかったようだが、おそらく誰も期待しなかった面が、その理由では?

こういう展開では、確かに新鮮味はない。人にわざわざ勧めるタイプの作品ではない。家族でも観れるし、恋人といっしょに観て、極度に退屈するほどの酷い作品ではないのだが、印象深くとはならない。

ラブコメの現在最高のスターは、キャサリン・ハイグルなんだろう。非常にスタイルが良くて美しいが、ドジな演技も絵になる独特の表情がコメディ向き。男サイドでは、おそらくアシュトン・カッチャー。この二大巨頭が共演したんだから、配役は最高になっていた。

スタイルが良くてカッコいいが、キャラクターは親しみやすいことが大事。極端に整った冷たい印象の美男美女というのは、コメディには向かない。セリフか表情に抜けている部分があることが必要。つまらないことを言ってしまって相手を怒らせるような、小さな失敗が有効。それらを効果的に使っていた。

脚本や流れが、よく出来ていたということだろう。流れが解っていても、納得できた理由はそのへんでは?

古いスパイ映画を思い出させる、南フランスあたりのドライブも好印象。あれで条件反射的に007やケーリー・グラントなどをイメージする。水着でホテルを闊歩したら・・・当然、敵の船に侵入して爆破するに決まっている。辺りには水着美女がウヨウヨ、カクテルなども小道具として必要。

あのロケーションは正解だった。アメリカ大陸側の保養地では、イメージ的に盛り上がらない。音楽も多少は現代風にしながら、適度にスパイもの、恋愛もののイメージを出すオーソドックスな選択がされていた。

ながら観をするなら、この作品は悪くないと思う。ワクワクするスリルは期待できないし、大盛り上がりのラブストーリーもないが、よくできた作品だと思う。

 

 

 

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