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2011年8月22日

ツーリスト(2010)

- おしゃれではある -

当代きっての人気スターの共演。怪しい女性と偶然列車で乗り合わせた主人公は、女性の恋人の身代わりになって警察、殺し屋の双方から狙われる。どうやらギャングの金の横領事件が関係しているらしい・・・

観終わって、まず思った。ギャングの親分は現場に顔を出してはならない。どこから警察が銃を構えて待っているか解らないのだ。あくまで手下に頑張らせて、自分はどこかの保養地で部下を怒っていればいい。変に現場に興味を持ったら、それは自殺行為になりかねない。

救急外来などで患者と看護師がもめている場合も同様。

ひっそりと気配を隠し、騒ぎが収まってから出て行くくらいが賢い。うかつに現場に出ようものなら、気がつくと問題の看護師は家にさっさと帰ってしまい、自分が怒られるはめになるのだ。冷静に状況を判断することを忘れてはいけない。いかにタフな親分でも、スナイパーに狙われたら助からない。無関係の医者も、モンスター患者には敵わない。

主人公の動きはカッコ悪かった。身のこなしが遅く、話し方もこわごわ、オドオドした感じで、ヒロインが好意を抱くはずがないような、しょうもない男ぶりだった。そのへんの演じ方は上手かったということになるが、彼の過去に何があったかの話が全くないので、よほどカッコイイ人でない限り、彼に感情移入することは難しい。ラスト近くで、もっと爽やかさ、または力強さのようなものが感じられる具体的な行為が欲しかった。鮮やかな変身振りがあったほうが痛快だったはず。

もし警察やFBIがギャング達を見逃していたら、どうなったろうか?入念な計画が観客にも解ったほうが爽快感を得られる。もっと練って欲しかった。

何か印象的なアイテムも欲しかった。折り紙、コマなど、観客が「アッ、こいつは!」と気づく、個性的な物があれば面白さが変わる。

前半では二人が抱き合うシーンすらなかった。窓辺でちょっとキスしたくらい。そんなラブロマンスってあるのか?もう少しストーリーを練っても良かったのでは?濡れ場満載にする必要はないが、甘い誘いの場面などは、もうちょっとあってよかったと思う。

実際に性的交渉があったら、筋書きがおかしくなってしまうから・・・という判断があったのか?

あちらの人は、体臭で何か気づくことはないのだろうか?体臭がきついから、皆が香水をかぶっていれば、「あれ、この人の臭いは彼に似ている・・・」ということも起こらない。日本人では、臭いに敏感な人も多いと思う。

中学時代の友人と会って、数十年ぶりの臭いの記憶でハッとしたことがある。体臭は年齢によっても変わってくるはずだが、独特な部分が残る人もいるようだ。強烈な体臭が常識の人種の場合は、逆に選別が難しいのかも。

以前も述べたが、初恋の女の子の匂いも覚えている。特別に自分が匂いフェチではないと思うのだが、良いイメージといっしょになって、しっかり記憶されている。匂いは原始的な感覚なので、好き嫌いに直接結びつくからだと思う。

緊迫感がなぜか足りなかった。ストーリーの問題か、演出の問題か解らないが、主人公達に共感する気になれなかった。真に互いが恋しているのではなく、ヒロインは主人公に同情したくらいの軽い設定だったから、こちらの思い入れにも制限がかかったのかも知れない。

ヒロインの化粧にも違和感あり。最近のアンジェリーナ・ジョリーは凄く痩せているので、ぽっちゃりした方向のセクシー女優ではなくなっている。もちろんセクシーなんだが、眼だけがギョロッとして、厚化粧のイメージ。歩き方はセクシーなんだろうか?お尻のふり方は研究していたようだが・・・

ベニスを舞台に、豪華なホテルのパーティーなど、美しく洒落た場面が多い。仮に私が立っていたら、場違いな自分に恥ずかしくなるような、そんなお洒落な映画。古い映画だと画像の解像度の関係でボンヤリと見えていた建物が、実に詳細な画像で見えた。いっぺん行ってみたいものだと感じさせてくれた。

 

 

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