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2011年8月14日

容疑者(2002)

主演 ロバート・デ・ニーロ

麻薬の売人が殺された。容疑者として浮かび上がったのは担当刑事の実の息子。刑事は過去に自分の父親が犯罪を犯したことがトラウマになっている。息子を逮捕できるのか、それとも麻薬売人に復讐されるのか・・・

・・・ロバート・デ・ニーロの近年の作品の中では一番味が出ていた気がする。共演したジェームズ・フランコの演技力にも感服した。ラストを除けば、出演した皆の存在感は素晴らしく、それぞれが見事な演技だと思った。

フランコが麻薬でラリっている時の表情が実に上手かった。

実際のヤク中は見たことがないので想像するだけだが、嘘っぽさが感じられなかった。でもラスト近くで急に主人公達の背後に忍び寄ったり議論したりするのは、逃げてる人間のすることではないと思えた。途中までは実にリアル。

ラスト部分は、おそらく脚本や演出の問題であって、役者達のせいではないのだろうと思う。オーバーさが鼻についた。

ジェームズ・フランコという役者は、スパイダーマンの敵役で有名になったが、当時は下手糞な気取った役者という印象に過ぎなかった。でも、その後の「デート&ナイト」、それに最近公開の「127時間」など、確実に評価を上げている。大スターにはなれないかも知れないが、得がたい存在感。

ただし、どうもジェームズ・ディーンをイメージしすぎているような気がする。ディーン役で出演したこともあるそうだが、表情がそれらしい。

この作品は実話に基づいているそうだ。そういえば、当時「犯罪者の性質は遺伝するのか?」というテーマで宣伝されていたような気がする。でも、この作品は熊本市で公開された記憶がない。たぶん、メジャーな路線ではないからだろう。

ロングビーチというのは本当に廃れてしまった場所なのか?木の板が拡がる広場は、いろんな映画で観る気がするのに・・・作品の中では、今はヤク中の巣のような描かれ方だったが、実際はどうだろうか?演出によるもので、夏場は結構にぎわうのかも。海岸沿いは基本的にスラム街になりにくいと思う。

作品とレベルが違うが、親子の意識の断絶の問題は自分自身も悩む。

学生時代の自分は、さんざん世話になっておりながら反発していた。親に対してというより、世間全般に対して腹を立てていた。自分ひとりで生きてるわけではないのに、やたら世間を非難していたように思う。批判の内容は今考えればもっともで非常に正確だったが、批判できる立場では、そもそもなかった。

金を出してもらいながら、子供を学校に行かせるのは親の義務だみたいな感覚がどこかにあった。でも、親になって子供を大学に行かせようと計画してみると、その負担に愕然となる。

高校の授業料でさえ、気がつくと結構な金額。さらに娘は語学留学に行きたいとのたまうが、12日間で50万円という気が遠くなりそうな金額。額を聞いて当方はふらつきを覚えるのに、娘は服をねだるのと同じ感覚。「出せるでしょっ。」

さ来年大学に行きだしたら、市内でも最低100万、市外だと200万以上。ふたりで400~500万!子供達全員で合計3~4000万!細かい金額で情けないが、庶民にとっては笑えない額。

将来性が感じられるなら借金してでも学校に行かせるが、やる気が感じられない我が子らでは、それだけの投資は意味がない気もする。かといって、家でゴロゴロさせるわけにもいかない。学校に行ったことで未来が開ける可能性がないわけではない、そこが切ない親の望みで、将来の可能性を摘んではならないという想いに、大抵の親は負けてしまうのだろう。

自分が何をしたいか、現実的な希望を考える能力にも欠けているので、始末に困る。私自身も現実的な能力は欠けていたが、できないなりに努力はしようと思っていた。未来に不安を持って、後で後悔しないように、最低限のことはやらなきゃと思ってはいた。でも、我が子達のぐうたらぶりはひどい。

なすべきことを考えない人間には、いかに親と言えどもやれることは知れている。子供達は彼らなりの理屈で不満を持っているのだろうが、自分が若い頃より、理屈になっていないように思える。この感覚は誰でもそうなのだろうか?たまには親が驚くような利発さを示す子もいると思うし、本当にぐうたらな子もいると思うのだが・・・

こちらが理解を示してやらないと、ただ反発するだけ。理解を示すと一時は機嫌が良いが、また別な要求を考え出す。まるで我が妻のようだ。要求の前に、なすべきことをせよ!と、言いたい。

だが、やはり当時の自分を棚にあげてることに気づく!自分は受験勉強はほとんどしなかったし、ただアル中の、批判好きのヤケクソな人物に過ぎなかった。運よく大学に行って、レールに乗って社会人になれたに過ぎない。

子供達もレールに乗ってでもいいから、とにかく生計を立てて欲しい。

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