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2011年7月 1日

怪盗グルーの月泥棒(2010)

- ライバルに強さを -

史上最高の大泥棒を目指すグルーは、皮肉屋でイヤミなヤツ。でも彼の仕事に対する銀行からの融資は、別の泥棒の活躍によって断られる。そこで彼は壮大な盗みを計画する・・・

・・・月を盗むという計画。孤児との関わり。銀行への融資の交渉。そして主人公のいやらしい性格。空中戦。いろんな要素が見事にからんで、レベルの高い物語になっていた。

怪盗グルーのキャラクターはよく練ってあった。人の迷惑など気にせず、押しのけて店に入るエピソードがおかしい。いっぽうで銀行に融資を申し込むなんて、泥棒にあるまじきスタイルが笑わせる。

でも彼の見た目は、それほど印象に残らなかった。強烈な個性として残すための何かが足りなかった印象。傷~ヒゲなど、一発で誰か解るような特徴があったほうが良いと思う。

銀行は実際にも泥棒みたいな集団に融資したり、仕事を依頼したりしているから、その皮肉も皆が感じる笑いの要素だろう。

孤児と関わることで、あらすじが見えてしまうが、それがないと共感が得られない。安易な道だったが、話のレベルは上がったと思う。もちょっとヒネッた展開もありえたかも。

グルーがライバルの家に忍び込もうとする時のやられ方がおかしい。あの場面で、思い切りひどい目に遭うと、その後の対決が盛り上がる。やられ返しをしたいという感情が観客にも生まれる。ちゃんと原則に基づいて展開がなされていた。

サブキャラとなる重要人物に妙な博士、銀行家、手下の変な生き物が設定されていた。雑多なキャラクターが大勢登場して話がまとまらなくなる作品も多いが、かなり絞って作っていたのは正解だった。普通なら、奇怪なキャラクターを多数登場させようと考えるスタッフが多くて、その意見に押し切られるかもしれない。

この作品は家族で観ることができる。子供も大人も、恋人もきっと楽しめる。

敵役を、もう少しタフなキャラクターにしてはどうだったろうか?最初からグルーのほうが強いと解ってしまうと、どうせ最後にはグルーが勝つんだろうなと読めてしまう。敵も次々と武器を取り出し、グルーが苦労するほうが面白いはず。グルーより大柄で、最初にグルーを圧倒する力を見せたほうが良い。

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