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2011年6月 6日

パイレーツ・オブ・カリビアン・生命の泉(2011)

- タコ船長ほどのインパクトなし -

命を交換できる奇跡の泉を追う主人公、スペイン軍、イギリス軍、黒髭海賊団らと、宿敵の船長、かっての恋人らが、互いに騙しあいながら、旅を続ける・・・

・・・今回は、キーラ・ナイトレイやオーランド・ブルームは出演していなかった。新たな展開を図ったようで、新しいキャラクターの黒髭、女海賊のペネロペ・クルス嬢が代わりの重要人物だった。

吹き替え版は3Dしか上映されていなかったが、2Dのほうが有難かった。目が疲れるし、3Dめがねをしながらポップコーンを探すと落としてしまう。それでも慣れてきたのか、アバターの時ほど首が痛くはならなかった。

シリーズ第一作には驚いた。骸骨と人間の姿が、月の光に当たる度に入れ替わるシーンが最も印象深い。あのアイディアが、シリーズの成功を決定していたと思う。それに対して、この作品では映像に驚くという印象は受けなかった。目が肥えてしまったのか?

Photo

黒髭の魔術の映像表現は悪くはなかった。ロープがニョロニョロ動き出すのは違和感のない自然な映像。ただし、黒髭のキャラクター設定に感心はできなかった。残虐で救いようのない悪党か、娘だけは愛しているか、ズルすぎて好感さえ持てる人物か解らなかった。

誰の目にも、少なくともタコの姿の海賊ほどのインパクトはなかったはず。

黒髭は実在した海賊らしく、「ワンピース」シリーズにも登場している。この作品で登場させるべきキャラクターだったのかは疑問。奇想天外な設定だったタコ船長に代わるキャラクターが欲しかった。

観る前は、ペネロペ・クルスのキャラクターは、普通なら可愛らしく、激しく、強烈な手段で敵をやっつける残虐さと、主人公をも騙すずるさを持つ女海賊だと思っていた。でも、ストーリーからの制限のためか、徹底していなかった。黒髭が父親かどうかが最後まで解らないような流れが本来なら好ましかったと思うが、真面目に父親を助けるキャラでは、面白くはない。

主人公の好敵手として、互いに騙しあい、時には協力し合いながら、丁々発止とやって欲しかった。そうだったら、きっと作品全体が面白い冒険物語になる。

次回作があれば、今度は魔法の人形を使って主人公を苦しめる好敵手になれると思う。それに期待して、今回は見逃しておこう。何といっても色っぽいんだから。

このシリーズを考え出したアイディアが凄い。チャンバラ映画ではヒットするはずがない。海賊を扱う映画は時代遅れだと普通なら考えるだろう。呪いによって骸骨や魚の姿になった怪物達が登場し、主人公のとぼけたキャラクター、騙しあいの末の結末が予想できないことなど、高度な設定が成功しなければ、一作で終わっていたはず。

脚本家は同じようだが、監督が交代している。それが関係したのだろうか?ディズニーのスタッフはソツのない連中が多いので、彼らに任せたら自動的に面白い映画ができるはず。

 

 

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