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2011年6月 1日

キック・アス(2010)

- 残虐なギャグ -

コミックおたくの高校生が、なりきって暴漢を撃退したことから本物のヒーローになって、犯罪組織と戦うハメになる・・・

・・・ストーリー展開が絶妙だった。原作もアメコミなのか?

展開は素晴らしかったが、感覚的な違和感もはっきり。少女が犯罪者達と戦う時には、情け容赦もない激しい殺しぶり。香港ギャングを殲滅する刑事役と同じような動きで、血まみれの怖ろしい殺し方だった。いかに正義の戦いとはいえ、ちょっと抑えた演出はなかったのか?あの殺人の後、何かギャグを言われて直ぐに笑えるか?

アメリカ人達は怖ろしい感覚の持ち主のようだ。

ナイフを使うのは構わないと思うが、刀が体を貫いて飛び出すのはグロテスクとしか思えない。血もどろどろ出ていた。表現の方法を多少なりとも変える必要があったと思う。

ただし、この点に気をつけすぎると大人しすぎて感覚的に古い作品と感じる人も多いかも。たまにはハメを外して派手なアクションもいいだろうが、微妙なセンスが要求される。

主人公を演じた役者は上手かった。冒頭はぼんやりした学生の雰囲気がしっかり出ていたが、途中からは眼を見開いて戦おうという変化がよく解った。いっぽうで、騙されて車に乗っているおめでたいバカぶりもしっかり演じる。なかなかの好演。

映画の随所にギャグを残しているので、怖い殺人シーンで嫌気が差すギリギリのところで娯楽作品になっている。主人公の友人二人の存在は大きかった。役割分担がはっきりしてて、良くできた組み合わせだった。

悪役のボディガードか何かで、もっと存在感のある悪役が欲しかった。マフィアのボスが自分で人を殺す必要はない。変質者、異常な能力の持ち主で主人公達の正体を暴いてしまう、そんな嫌われ役が欲しかった。

ボスの息子役のキャラクターは途中から替わっていなかったか?後半の存在感は良かった。

ニコラス・ケイジが意外な役割で出演していたが、ちょっと齢を取り過ぎていたし、威厳というか、役割の点から考えるとミスキャストだったような気もする。悪役なら好適だったかも。

少女と殺し屋がマトモに戦ってはいけない。体重が軽ければ、殴られて大きな衝撃を受けるのは小さいほうだ。だから少女は一度も相手に触れることなく、武器の力で敵を倒すように演出しないといけない。通常のカンフー映画のアクションシーンを子供にやらせていたが、マズイ。意外に細かいことだが、リアルであることが必要だと思う。

 

 

 

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