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2011年6月16日

宇宙ショーへようこそ(2010)

- 及第点 -

山あいの小学校に通う仲間達が、夏休みを利用して子供だけの夏合宿をする。ウサギを探しに出かけた彼らが遭遇したのは宇宙人。助けた御礼に、彼らは宇宙旅行に出かける・・・

・・・アニメの作り方が懐かしい雰囲気。最新のCGだらけのアニメと何かが違う。CGを使って何を表現するかまでのセンスがある。

ストーリーはトトロの学校版。不思議な世界に迷い込み、不思議な生物と遭遇し、スリルのある冒険をする、そんな流れで、スタジオジブリの作品と言われても違和感はない。人物の表情がより漫画的というくらいの違いか?眼をむいて激しい表情をする時の表現が、よりピクサー風というか、気味の悪い部分が穏やかになっている。

細かい構造物の設定にはセンスの良さを感じる。宇宙を移動する列車や、飛行船などは生物の要素を取り入れた、さながら猫バスの宇宙版だった。

ジブリやピクサーなどから影響を受け、良いところを取り入れた作風というべきか。亜流に過ぎないのか、今後新しい世界を作るのか、今の段階では解らない。監督は舛成孝二という人。

質の高い作品だと思った。穏やかな内容で、強い印象を受ける大作ではないが、子供に見せるのも安心してできる。恋人と観ても悪いとは思えない。

ズガーンという設定。宇宙人達の姿はよく考えてあったと思う。

キャラクター設定には、何かが足りないような気がした。宇宙ショーの歌姫には、過去の恋愛模様などがあってもいいが、ロマンスの匂いは全くなし。意図的にそうしたのか不明。普通、美しい歌姫が登場したら、色恋沙汰を期待すると思うが、色ボケしたワタシだけか?

偶然かも知れないが、「モンスターズインク」と声優が同じで体型も同じ目玉型の怪物(宇宙人)が登場していたが、これも意図的か?体型くらいは変えてみては?カッコイイ宇宙人でも良かったような・・・

敵の手下となって密猟をするふたりの宇宙人の造形は良かったが、独創的ではなかったと思う。二人が逃げていくシーンは、躍動感に欠ける印象も受けた。最近のCGの迫力が凄いからだろうか?

5人の仲間達のキャラクターはかなり解ったが、悩みらしきものを持っていたのは2人だけ。しかも深刻ではなく、ただの口喧嘩程度。題材として扱うには、ややスケールが小さすぎた。だから、最初から凄い感動作にはなりえないし、それを狙ってもいなかったらしい。そんなものに金をかけるのか、と考える人もいるかも。

犬型宇宙人が幼女に恋をするのは、不自然に思えた。従姉妹に当たる小学生で、ヒーローに憧れる主人公のほうではいけなかったのか?よく解らない。

何もかにも常識的な作り方をする必要はない。我々が多少のセンスの違いを感じても問題ない。話として上手くまとまって、なるほどと納得できて、登場人物に共感できれば良い。この作品は、だから及第点だ。

 

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