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2011年6月29日

今度は愛妻家(2009)

- 騙した後のフォロー -

ぐうたらで浮気性の夫と献身的な妻との関係は、子供を作るかどうか、旅行するか、結婚指輪を探すかどうかで微妙に壊れる。そして、とうとう最後を迎えたようだったが・・・

・・・豊川悦司のダメ夫ぶりが素晴らしい。キンチョーのCMで見せていたグータラ路線、ヒモ男のキャラクターだったが、実に絵になった。歩き方が妙に色っぽいのは、意識的に尻を振っているからか?ただし、キャラクターとして年齢的に無理になりつつあるのも確か。

薬師丸ひろ子の可愛い妻ぶりも素晴らしい。メイクアップには相当苦労したのではないかw って感じだったが、もともと可愛らしい女優なので、好印象。ただし、これも年齢的に無理があった。誰か、もっと若い女優でやれそうな人はいないだろうか?宝塚の女形出身だったら、たぶん皆がやれると思う。

演出も非常に上手かった。撮影の原則がいくつかあると思うが、全て忠実にやっていた印象。あえて独特の方法を採らずに,、オーソドックスなカメラワークに徹していたようだ。独自の路線を狙う必要のない作品だったから、正解。

光の使い方も教科書通り。解っていても実際にやってみせるのは簡単でないと思うのだが、実に上手くやっていた。沖縄の交通事故の場面を写して、そのままサトウキビ畑にカメラが移動するなんて、まるで観客がその場面から視線を外したくなる意識を再現したかのようだ。

後半の1/3くらいは、やや疑問。もっと短く、観客がはっとして直ぐ終わるようにできなかったのだろうか?原作があるから勝手にできなかったのか?

「パッセンジャーズ」が似た展開だったが、バランス的には1/3の部分が1/10くらいになっていたので、非常に印象が良かった。この作品のような展開の場合は、後味が大事であるので、サッと終わることにはこだわったほうが良い。

騙した時には、後のフォローが大事だと思う。これは浮気の場合もそう・・らしい。

Okama  

オカマ役に石橋蓮司というのは意外な配役だったが、気持ちの悪さからは最高の出来だった。水川あさみの演技も、特に声の使い方が上手い。彼女の人気の理由が解らなかったが、この作品を観て納得できた。

濱田岳は独特のキャラクターで映画向きの俳優だが、この作品ではやり過ぎと写った。おどろおどろしい殺人鬼を演じる場合には良い役者だが、今回は向いてなかったのでは?もっと落ち着きのない細身の役者のほうが良いのでは?

この作品は、子供が観てもダメとは思えない。テレビドラマでやれそうなレベルの内容だから、悪影響を心配する必要はないと思う。ただし、基本は大人の映画。恋人と観るのも向いてる。

 

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