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2011年5月30日

魔法使いの弟子(2010)

ディズニー映画の「ファンタジア」の中の一遍に「魔法使いの弟子」という場面があり、それが印象に残っている人が多いらしい。それをCG実写化によってスケールアップしようという作品。

製作のアイディアは良かったのだろうか?ミュージカルにするパターンもありえたし、怖さを前面に出す、または血みどろの合戦にすることも考えられた。この作品では悪玉との戦いをユーモアたっぷりに描く方針だったようだが、ややインパクトに欠ける結果にならなかっただろうか?

古代の戦いが現代まで続くという話は多い。魔法使いが絡むとたいていはそうだ。決まって弱々しい青年が選ばれ、怖ろしい敵にひどい目に合わされ、恋人が危険に落ち、指導者の犠牲で戦いに勝利する。そんな過去の物語を踏襲していなかったか?

最近のテレビで、イギリスの番組だったと思うが、魔法使いマーリンとアーサー王の若き日の物語がシリーズで放映されていたが、勇気、友情、成長、陰謀、魔法の映像などの要素がそのままだった。

つまり、現代で魔法の要素を使う場合には、あまり自由度がないということかもしれない。したがって、いかに見事なCGを作れるかが、大きなカギになると考えられる。この作品のCGは、かなり大掛かりに作られたようだ。

メイキング映像には、緑色の服を着てほうきを使う役者達の映像が写っていた。踊りの動きをしていたが、

ファンタジアはミュージカルだから、ほうきの動き方も踊りのようだったが、今回はそうではないので、動きの基調というか、軽やかさは違っていても良かったかも。

主演は製作者でもあるらしい、ニコラス・ケイジ。おんまり迫力を感じなかった。敵役のアルフレッド・モリナは良い線行っていたかもしれないが、役柄として結構おかしい面が目立ったせいか、中途半端な印象もある。

とことん怖くてはいけなかったのか?

敵役が非常に怖く、力が圧倒的で強烈な魅力を持っていることも望みえた。敵に魅力があると、戦いの迫力がアップする。今回は若い女魔法使いを殺していたようだったが、残忍に殺していたか?次々と人を倒していたか?

シリアスな戦いの路線は、ディズニー映画には向かないと考えられたのだろうか?

怖さを出すというのはどうか?つまり最初は主人の言う通りに掃除をしていたのに、勝手な動きを始めて襲ってくる、気がつけば敵の武器となっていた・・・なんてのはどうか?

弟子となる青年のキャラクターも大事だった。なんとしても観客の共感を得る必要があるので、共感を得やすい要素、例えば見た目がかわいい、美しい、不幸な境遇、ハンデか何かなどが欲しいところだが、今回は省略されていたようだ。主人公に注目が集まるようにか?

でも、青年への共感は決定的な要素のはず。それがないと印象に残りようがない。ブラッカイマー君たち製作陣も慢心したのでは?

この作品は家族で観れる。ディズニー映画の伝統を感じるようだ。恋人と観ることも可能。全くの子供だましとは言えないから、若い人が観ても笑われるとは思えない。多少は疑問符を打たれるだろうが。

 

 

 

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