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2011年2月 1日

屋根裏のエイリアン(2009)

- 安心して観れた -

貸し別荘にやってきた家族が遭遇するのは、地球侵略を目論む宇宙人達。別荘の地下に眠る秘密兵器をめぐって、子供たちと宇宙人達のバトルが展開される・・・

・・・こんなストーリーは何度となく観てきた。

でも、この作品は上出来。今までで最高の味を出していたかと思う。コメディタッチの中に親子の対立、兄弟のやり取りなども最小限ながらプロットされていたからか、安心して見られるホームドラマ的な作品になっていたからか?

基本的な状況設定はホームドラマなんで、この作品はとにかく安心して観ていられる。家族みんなで、恋人といっしょでも、きっと楽しめる。ただし、深い味わいは期待できない。

宇宙人達が意外にずっこけなのは、例えば日本のケロロ軍曹シリーズも同様。強力なメカを使うのも同様。子供たちの勇気と工夫で乗り越えるのも同様。乗り越えれば、単純な話と解っていても面白くなる。この作品は、ちゃんと原則を守っていた。ケロロ達はより設定が凝っていて、ガンプラの趣味にこだわるなどの、より濃い個性がある。

愛嬌のある宇宙人の顔形、宇宙人同士の友情や恋愛も、細かいが望ましい設定。全くの敵になっていないのも、もしかしてケロロ達を参考にしたのかも。

最高におかしかったのは、宇宙人に操られる姉の恋人役。ズルさを隠して姉と仲良くやっていたが、操られるうちに本性も見えてくるという、お約束の展開。操られ方が激しくて、おかしかった。

お婆ちゃんと恋人とのバトルも素晴らしい出来栄えだった。CGを多用していたわけではなく、古い手法で撮影していたように見えたが、お婆ちゃんと若者の戦いという設定自体がおかしいので笑える。

カメラワークも、懐かしいような雰囲気に役立っていた。この手の映画では、テレビの青春アイドルものの視点に徹しないと違和感が生じる。奇抜さを狙ってハンディカメラなどで撮影する愚を犯してはいけない。テンポも遅めになっていたが、速すぎるとなじめないはず。

主人公の姉を演じていたのは、「ハイスクール・ミュージカル」で敵役だった女優。今回も良い味を出していた。妙に演技派じゃないので、パターンにはまった表情や仕草が理解しやすい。主人公の妹役は、とことん可愛い女の子で、子役に徹していた。各々の役目をキッチリこなしておいでだ。

主人公は目立たないキャラクターで、たぶん消えていく運命では?

従兄弟達の生意気なキャラクターが戦いに生きていなかったような気もするが、必要ないかも知れない。理想としては、従兄弟との仲違いや連携のまずさが戦いを不利にして、「協力していれば良かったのに・・・」と反省するようなストーリーも望まれる。

敵の狙いと武器の凄さが早い段階で解るのも常道だった。山が吹っ飛ぶほどの強力な火器を準備している、それを弱々しい人間が阻止するってなストーリーは少年少女が感動するには最高だ。

そんなプロットをすることも可能だったはず。ありふれたパターンだが。

 

 

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