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2011年2月 7日

シルク(2007)

Silk

- ため息まじりの鑑賞 -

カイコの卵を得るため、フランスからはるばる江戸時代の日本に密航した男が主人公。彼は日本の集落で美しい娘に恋をする。でも彼にはフランスに残した妻がいるはず・・・

・・・原作があるのだそうだが、全く知らなかった。本屋にはたぶん映画の公開の頃には並んでいたはずだが、気がつかなかった。

この作品は、ちょっと理解不能な部分が多い。でも全体の雰囲気は高級な感じもする。ポルノ映画ではなし、冒険活劇でもなし、本格的な大河ドラマでもなし、中途半端ではないか?

でも、かえって気楽に観るには良いかもしれない。恋人といっしょに観ても、非常にマズイとは言えない。厳密には不倫が主なテーマで、しかもそれを肯定しているように思えなくもないので、怒る女性もいるかもしれないが。

家族で観る作品ではないようだ。子供にはよろしくない。エロティックなシーンを印象的に使おうと、ややあざとい手法もあるようだ。温泉に行って何か痴漢行為でもやらかそうという子供がでるかも・・・というのは大げさか・

その入浴シーンは確かに印象的。場所が素晴らしかった。でも寒いだろう。

日本人の少女役は知らない女優さんだったが、その後もメジャーにはなれていないようだ。日本人の私からすると、何か肩幅の広い健康的で現代風の女性のような違和感が感じられたが、この作品は主に欧米の観客を対象と考えられたはずだから、気にしなくてもいいのかも。

もともとモデル出身らしいので、体格的な面は当然か。お作法がおかしかった。

動作に色気を感じなかった。入浴する際の目線やスタイルは素晴らしかった。でも、それだけでは、強いインパクトを与えることは難しいのでは?年増の女優でも良いから、色気を出して欲しかった。

演技力やスタイルは二の次で良いから、顔だけで色気が感じられる女優を選び、女性が涙を流すシーンをはさむなどの工夫もあったはず。どうせセリフがほとんどない役柄だったんで、見た目だけで勝負すべきだったと思う。

主人公の役者も、男の色気は全くなし。しょせん、本来のヒロインの引き立て役だったのか?ヒロインのキーラ・ナイトレイも非常に良い印象を持てたかと言えば、非常にとは言えない程度だった。でも下手くそではないと思う。珍しく影のある表情で、控えめに演じていた。

日本人の登場人物の中では中谷美紀に最も存在感が感じられたが、やや扱いが軽いような印象を持った。もっと尊大な態度でゆっくり演技させてはいけなかったのか?

役所ら、他の俳優達もエキストラの延長のような感じ。主人公よりはずっと演技力もあるはずだから、少なくとも日本においては日本人の役者達を中心に動かせてほしい。扱いの軽さに、ため息が出そう。主人公はただのデクの棒で構わない。

原作が良かったのか、ストーリーには問題なしの印象。ヒロインのけなげな態度に涙する・・・人もいるかも知れないが、そんな女がいるもんかという輩のため息も聞こえそう。いろんな種類のため息が聞こえるような作品。

 

 

 

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