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2011年1月11日

ハリーポッターと死の秘宝・前編(2010)

- 望む肉体派ヒーロー -

魔法界はボルデモートの仲間達が占拠し、ハリーたちは学校を離れて敵の弱点を探す長い旅に出る。魔法の秘宝の存在を知ることになる・・・

・・・暗く、辛い逃避行が続く作品。何人も仲間が死に、怪我をする。楽しいシーンは少ない。やはり、これは正月映画としてはよろしくなかった。連れて行った子供は途中で帰ろうと言い出した。

正月映画に何を選ぶか、今年は随分迷った。「トロン」が候補だったが、前作のジェフ・ブリッジズ版「トロン」は、眼が悪くなりそうな作品だったんで、今回もそうだといけないと考え敬遠。

武士の家計簿は良い作品ではないかと予想したが、子供達には受けないと考えて遠慮。仮面ライダーは大人には辛いので遠慮。ハリー・ポッターは暗いかなと思ったが、他に子供が観れそうな映画がなかったので選択したというわけ。

こんな映画、誰が作ったんだろう?頭がおかしいとしか思えない。たまに戦いに勝つのではなく、ほとんどのシーンは勝っていないと辛くなるだけだ。負けているシーンはナレーションで済ませてもいいくらいだ。

あちらの作品は、「ロード・オブ・ザ・リング」もそうだったが、基本的に重々しく、修道僧の修行のような長い修練の物語が好きなのだろうか?バビロン捕囚、出エジプト時代の呪縛でもあるのか?

日本では、この種の冒険物語は途中で必ず勝利の快感が得られる仕組みになっている。宇宙船艦ヤマトだって、結構楽しいシーンも多い。この数回のハリー・ポッター作品は、いっさいギャグめいたシーンがない。常識を外れている。

長い作品でも、全体の構成を考えて、最終的に勝利の快感が得られ、最後まで観た時点で途中の苦難の意味が解るという、壮大な構成能力があるのかも知れない。でも一般の観客に、それは通じないと考えないのか?

考えてみると、ハリーのキャラクターにも問題があるのかも知れない。冒険の物語にするのなら、いかにも冒険者のような、皆を引っ張る強いキャラクターが望ましい。今のハリーでは普通過ぎてヒーローにふさわしくない。それが映画の魅力に影響するようではいけない。

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代わりのヒーローが必要だ。主人公に代わって敵を蹴散らし、快感を観客に与えてくれるようなタフなヒーローが。必ずしも魔法に優れている必要はない。魔法の部分は主人公が担当し、肉体的な面、見た目の部分で活躍するヒーローが必要だった。ヴィゴ・モーテンセンや、ハリソン・フォードのような存在が。

作者のローリング女史には、そのへんの感覚まではなかったのでは?

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