映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 白鯨(1956) | トップページ | デモリションマン(1993) »

2011年1月25日

噂のモーガン夫妻(2009)

- そつのない話でした -

弁護士と不動産会社社長の夫妻は現在別居中。ところが偶然に殺人事件を目撃してしまったために、証人保護プログラムに組み入れられ・・・

最後にハッピーエンドを迎えるだろうなと誰もが予測できる。だから安心して観ていられる。実によくできた話。演じている役者達もハマっているし、セリフも奇をてらうことなく、そつのない受けを狙っている感じ。

手馴れたスタッフたちが、ロマンティックコメディ作りに徹した作品。家族でみることが出来ると思う。恋人と観てもOK。そのかわり、画期的なアイディアで観客が期待した以上の爆笑を得ることができる作品ではない。期待通り、そのレベルを超えることはないと断言する。

ヒュー・グラントは現在50歳。私と同い年とは信じがたい。片やロマンティック・コメディの第一人者、片や鼻炎持ちのハゲ。対極の位置にいる。でも、彼もさすがにシワが目立つ。50歳でロマンスの主演は厳しい。そろそろ方向転換も必要かも。

いつの間にやら老人の域に達しつつある私には、ロマンスなど望むべくもない。いや望んでいるのだが、対象から外れてしまっている。

今になって思えば、研修医の頃に飲み会でギャグを飛ばすと女子大生や看護婦さんにはバカ受けだった。受けたと思っていた。しかし、女どもは無理に受けたふりをしていただけのはずだ。今、同じようなギャグを娘に飛ばしても、全く受けない。「もっと真剣に話せ。」と、たしなめられる。受けは私を釣り上げようという女性達の戦略に過ぎなかったようだ。自分をギャグのセンス抜群、明石屋サンマの後継者と信じたのはバカだった。

さて、いっぽうのサラ・ジェシカ・パーカーも45歳。大姉御であり、こちらもヒロインとしてはラストが近いはず。でも、映画界ではラストに近い円熟気味の役者のほうが、おかしい味を出すことができるように思う。いかにハンサム、美女が恋物語を演じても、味の面で問題があるようだ。慣れが必要なのかも。

パーカー女史はテレビで有名になった女優なんで、最近になって初めて知った存在。美人で魅力的、ちょっとドジという従来のコメディ女優とはパターンが違う。でも、この作品では不釣合いではなかった。年齢が大事だったのかも。

最近スターダムに乗った感のあるキャサリン・ハイグルは美しくスタイルも良い女優だが、まだ観る私のほうが慣れていないのか、次の表情が読めないような感覚がある。コメディの場合は観客の側にも慣れが必要だ。仮に彼女が行き遅れの女を演じても、美人過ぎてなじめない。

パターンが出来上がり、我々が慣れて初めて安心して笑うことができる。イメージが固定されれば、一挙一投足が面白く感じられるが、そこに至るまでが大変。

主人公達が交わす会話が面白かった。細かく検討し、いかにユーモアを盛り込むか深く検討しているに違いない。ひとつひとつにギャグが込められていて、適当なセリフがないほどだ。

牛に倒されるシーンは、いくら頑丈な人でも大怪我していないとおかしいと思ったが、これもご愛嬌なんだろう。

 

 

« 白鯨(1956) | トップページ | デモリションマン(1993) »