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2010年12月21日

恋のゆくえ(1989)

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- タバコ会社協賛 -

二流のピアノコンビが女性シンガーと組んだところ、大成功。恋も成立しそうな雰囲気。しかし、やがて仲違いを始める。

ミシェル・ファイファーは、私の感覚としては眼の間が離れ過ぎて、何だか人間離れした感があったが、この作品は若い頃の出演で、大変な美人であることが解った。色っぽく歌う姿、歌のレベルもまずまずで、本物のエンタテイナーにはなれないとしても充分に役をこなしていた。

すれた女の怖い視線を出していたし、タバコの吸い方もかっこよかった。

タバコを吸うシーンは、映画では大事だ。煙たい表情は、なんだか人生を賭けているような迫力を出すのに効果的。何もしないで人にあんな表情を見せたらバカにしたような格好になって失礼だが、タバコを吸いながらなら可能。それが映画では効果的に使われてきた。

タバコ会社の協力もあったのだろう。昔の映画の中で役者達が吸う際のマナーは凄く悪いし、どんどん無駄に消しては次のタバコに火を着けている。この作品もひどい。中で何回火を着けていたか数え切れないくらいだ。

この作品は、タバコの影響を考えると子供には見せたくない。大人限定、禁煙で苦しんでいる人にも禁忌かも。

タバコを吸ったこともなく、興味もない人限定。静かで、雰囲気の良い映画だ。89年当時は、まだタバコ会社には多少の勢いがあった。健康に関する大きな訴訟で負ける前だったと思う。 

ジェフ・ブリッジズがカッコづけしたミュージシャンを演じていて、ややリアルさを失いかけている印象。普通なら少しは焦りや悩みを露わにするのではないか?女が去ってしまった後は、後悔して泣くくらいはやってほしい。

でも映画全体の雰囲気は素晴らしい。音楽が効果的だった。

本当のミュージシャン達が、どんな生活をしているのか興味がある。常にレコードを出し続けているはずはないし、ほとんどはバーなどで演奏しているか、パーティーに呼ばれてバイトしているはず。収入はどれくらいで、家族はどうやっているのか?

ローンを払って生活している兄がいたくらいだから、アメリカではかなりの生活も可能なんだろう。市場が大きいし、パーティーの数も違うだろう。音楽教室を開けば、確かに生きてはいけるのかも。

小都市の場合、たまにしかジャズコンサートはない。九州でコンサートと呼べるだけの規模は、ライブ・アンダー・ザ・スカイくらいか?あれでも野球場の内野席だけで充分に収まる人数だった。常にジャズを弾いている店もあるのだろうが、極めてマイナーな世界。だから日本人のジャズマン達の収入が気になる。

ホテルのバーラウンジで演奏しているのを聴くこともあるが、日本の場合はCDか有線放送で済ませて経費を抑えている所が多いような気がする。そんな所にしかいかないからだろうが。

映画の中で兄弟とギャラでもめるホテル支配人がロシアのプーチン首相と似ていたのがおかしい。あの手の顔は、どうも悪役に向くようだ。

 

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