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2010年12月 3日

大逆転(1983)

- 初心、忘るべからず -

エディ・マーフィー演じる浮浪者と、リッチで有望な若手ビジネスマンが立場を逆転させるストーリー。

テレビで何度か鑑賞。ジョン・ランディス監督が活躍していた時代で懐かしい作品。

いくつか決定的な点がある。

①ヒロインのジェイミー・リー・カーチスがポロンとおっぱいを見せるシーン。意外性が効果的だったと思う。

②老デューク兄弟の微妙なキャラクターの相違、互いの意見の対立の自然さ。

③エディ・マーフィーの登場の場面のインチキさ。

最初の部分はリッチなビジネスマンの生活を皮肉る内容だが、皮肉りながらも品を落とさない精神を感じる。つまらなさそうに朝の挨拶をするダン・エイクロイドの表情もおかしい。

いっぽうの浮浪者の描き方も本当に傑作。最初の段階で自分を傷痍軍人と偽って金をたかる様や、話し方、動作に至るまで完璧な演出。

エディ・マーフィーは当時は最高に客に受ける役者だった。この作品は、実は彼のピークなのかも知れない。「48時間」「星の王子~」なども面白かったが、特徴が最も生きていると思う。

最近のマーフィーはキャラクターを変えてしまったようだ。昔のままではアメリカ人には飽きられてしまうと考えたのか?詐欺師やコソ泥のキャラクターを続けても良かったような気がする。獣医や警察官などは面白みをなくすのでは?

宇宙船の艦長をやるキャラクターではない。倉庫番か掃除人で皆から雑用を押し付けられている存在が適役だ。獣医をやるにしても、失敗ばかり繰り返して皆から疎んじられるキャラクターがいいはず。路線を間違っている。

チャップリンは大スターになっても、相変わらず浮浪者の格好か、落ちぶれた役者などを演じていた。初心、忘るべからず。

ランディス監督も久しく話題作からは遠ざかっている。センス抜群だったのだが、残念。ランディス監督の映画には、「アニマルハウス」のような極端に下品な連中を描きながらも、エログロで吐き気を催す路線に至っていない品の良さがある。

「ブルース・ブラザース」でパトカーが次々と衝突するシーンも印象的だった。普通は2~3台ぶつかれば終了するが、山のようになるまでぶつかるのがおかしい。しかし、血まみれの警官が倒れるわけではなく、首がころがるわけでもない。大人しいという言い方もできる。

それではアピールが足りない時代なのか。

アメリカのビジネスマンの生活ぶりには興味がある。億単位の取引を年中している会社員は、あちらでは何%の歩合というような契約があるのかもしれない。優秀な社員を集めるために、そのような契約形態を採る会社もありそうな気がする。それならば、映画のような会社員もありえる。

日本にもリッチな会社員はいるらしいが、基本的には勤め人なんで、若いうちから億単位のサラリーをもらうはずはない。役員は年収数千万も可能かも知れないが、一部の企業だけだろう。

海外勤務を除けば、住み込みのお手伝いさんがいるサラリーマンは、日本ではありえない。中国などではありえる。日本は共産主義国家よりも平等な社会を作っている。共産主義が存在するのは日本とキューバだけという話もある。

 

 

 

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