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2010年12月24日

ケンタッキー・フライド・ムービー(1977)

- 健全? -

ジョン・ランディス監督によるナンセンス映画。コマーシャルの断片のようなシーンと、テレビ番組、カンフー映画のパロディなど、色んな内容がバラバラに挿入されている。

本当にナンセンスなんだが、どれも役者達は真剣に演じていて面白い。おそらくテレビタレント達が演じていて、唯一の例外はドナルド・サザーランドか?ポルノ映画の女優かと思える女性達は、おしげもなくオッパイをさらけだしているが、色っぽいシーンではなく、ギャグばっかり。

ギャグのセンスは多少古い。でも、比較的健全ではないか?エロ・グロはちょっと・・・という、本質的に大人しい性格が見える。ナンセンスコメディで首がちょん切られるような激しさは基本にはない。あの時代は人を傷つけるのは御法度という、ラブ&ピースの時代の名残りがあったんで、今のギャグのような攻撃性がないようだ。

この映画の企画がどのように進んだのか、映画紹介雑誌で読んだ記憶があるが、よく覚えていない。ウィキペディアによればランディス監督は最初から企画に関与したわけではなく、監督を依頼されただけだったそうだが、我々が監督の存在を知ったのは、この映画によってだった。

学生達にアイディアを募ってまとめたような印象だが、劇団を作っていたアングラ役者達の企画らしい。この連中は、その後もナンセンス、パロディ映画を作り続けていて、どれも安定したヒットをしているから、筋金入りのパロディ映画野郎と言える・・・

とにかく、低予算で結構なヒット作になって評判になった。学生時代は結局観れなかったが、名前だけは知っていた。日本のテレビ番組にも多大な影響があったような気がする。

Photo

理解不能な作り方をしている。一番解らないのは、燃えよドラゴンのパロディ映画部分が非常に長く、かなりの部分を占めているのだが、それが本当に唐突に始まり、唐突に終わることだ。構成、バランスなどクソッ食らえと言わんばかり。そこが良いのかも知れないが・・・

鉄板~シリーズが、この作品の後継作に相当するようだが、あれも色んな映画テレビなどのパロディを適当につないで作っている。全体の流れを無視しないと気がすまないのか?難しい構成を検討すること自体がナンセンスと思っているのかも。

古いコメディでは、盛り上がるシーンのために段取りというか、手順を踏んで徐々におかしくなるような構成をしていた。バラバラのままで映画にするというのは、ある意味では斬新。

ポルノまがいのシーンも、何となく健康的でいやらしくないので、子供も観れなくもないような印象。ただし、あんまり積極的に見てほしくはない。やはり、独身の男女、カップルが観るべき映画だ。家族でこれを楽しむ光景など想像したくない。

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