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2010年12月15日

赤い影(1973)

監督 ニコラス・ローグ

遺跡の修復を仕事にする男が主人公。彼は妻といっしょにベニスで仕事をするが、霊感の鋭い女性から不吉な事を言われる・・・

・・・ヒチコック的な作品。映像の構成がなかなか凝っていて、ラストで、それらがつながって意味を成していたように解る仕組み。ラストで人が倒れる時にフラッシュバックで色んなシーンが次々と流れる、あの手法。

あの手法は、やり過ぎると気味の悪い、しかも冗長な印象を受けて失敗する傾向あり。でも、この作品では適度なレベルに留めてあって、嫌悪感は感じなかった。編集が上手くいってる感じ。

原題は「今、見るな」といった意味だが、理解不能。邦題も意味不明。この作品を観ようと思ったのはツタヤの宣伝文句に乗せられたからだが、こんな作品があったことすら知らなかったことから考えて、あんまりヒットした映画ではないのでは?

主人公のドナルド・サザーランドはミステリーに向いているのか解らないが、この作品では本来冷静でありながら、妄想とも予感ともつかないシーンで困惑する様子がよく解った。微妙に笑ったりするのは、不安な時にはよくやることだ。そのへんの表情の加減が上手い。

妻役のジュリー・クリスティは美しいのだが、大作映画のヒロインとは役柄が違うので、美しさを前面に出していない。よく見るとトム・ベレンジャーに似たような、結構野生的な顔をしている。夫の忠告を聞かないで、本人の意図とは反して悪い結果を招きそうな顔だった。

私の奥さんも忠告を聞かないで無茶なことを繰り返しておいでである。良いことをしていると主張して譲らない。

ラブシーンが結構長い。かなり重点を置いていたようだ。ヒロインは随分やせていたようだ。大作映画のヒロインで熱演していた彼女が、ポルノまがいの小品でラブ・シーンを演じるていると、何か可哀想な気がしてくるが、夫の言うことを聞かない女性に同情は禁物であると思い直した次第。

この映画は、家族で観る作品ではない。基本的にスリラーは小さい子には悪夢の元になったり、変なトラウマにつながりそうで勧められない。恋人といっしょに観て面白いかどうか解らないので、特に勧めたいとも思えない。

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