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2010年11月11日

ブリジット・ジョーンズの日記 切れそうな私の12ヶ月(2004)

シリーズ第二作。

放送局で働く自称作家の女性が、プレイボーイの同僚と恋人の弁護士の間でフラフラする展開。弁護士と結婚かと思いきや、美人秘書と浮気しているらしいと発覚。いっぽう、あいそをつかしたはずのプレイボーイ氏とは復縁しそうな状況。それを日記風に解説・・・

・・・レネー・ゼルウィガーが、たくましい体を見せてくれた。相当過食して役に望んだらしいが、その後もとに戻れたのだろうか?頬には何かのつめものをしているように見えたが、体は本当に太っていたように見える。今流行の特殊メイクでやり過ごしたのか?

ゼルウィガーの表情は、今までのドタバタ・ロマンティック・コメディの女優達とは随分違っていた。例えばゴールディ・ホーンやキャメロン・ディアスなどは大きな目を見開いてオーバーに叫ぶスタイルだった。二人ともスタイルが非常に良かった。太くてドスドスと動くヒロインは、ロマンティック・コメディの主人公としては珍しい。ギャグとして、「愛しのローズマリー」のような超肥満体のヒロインもいたが、例外的。

「ギャー」と、目を見開いて驚くヒロインは、もはや受けないのだろうか?よく解らない。

日記風の語りは効果的だった。原作はベストセラーだそうだが、なんとなく女性に受ける理由が解るような気がする。必要な要素をすべて網羅しているかのような印象。

Gurannto

ヒュー・グラントが、ほとんど彼のために作られたとしか思えないプレイボーイ役で出演していた。最初から彼をイメージしたに違いない。セリフも表情もおかしかった。彼の存在がなければ、この作品は成立しえない。凄いキャラクターだ。

個人的には、あまりにタレ目すぎる気もするが、彼の代役となると、ほとんど考えられない。わずかにジュード・ロウくらいしか思いつかないし、ちょいとキャラクターが違う。

それ以外の共演者が少し目立たない感じ。美人秘書などは、もっと本当のバトルをさせると面白かったのでは?互いにイジワル合戦などやれば、客は喜ぶと思うが・・・

イギリス独特の階級への感覚が面白い。まさかパーティー会場で慈善は無意味だなどと論じる輩はいないと思うが、本当に上流階級だけの、小さな集まりなら本音で話す可能性はある。

我々からすれば、国家の財政が厳しかった時代に貴族階級がよく焼き討ちに合わなかったなあと不思議なくらいだが、イギリスの上流階級は強い結束力、総合力を持って、財産を守ったようだ。

たぶん海外に投資したりで、うまく乗り切る手腕があったことや、独特のエリート教育で大戦でも活躍した歴史があるからだろう。その反面、独特のエリート意識が鼻につく様子も想像がつく。それがコメディの題材になる。

エリート精神は古代ローマ以来の伝統なのかも知れない。たまたま外国に征服されていないから存続しているが、経済力と血縁、教育などが揃って初めて続くものだろう。

この作品は、独身OLや若めの奥さん連中には確実に受ける。基本的にシンデレラストーリーであることを最初に宣言しているし、ドタバタ劇で笑えるし、ロマンスに満ちたエピソードがいくつもあるから、たまらない話だろう。

野郎どもにとっては、多少嫌悪感を覚えるような、歯がゆい展開。野郎が集まってケチをつけながら観る題材として逆説的にお勧めかも。子供が見る映画ではないが、たぶん女の子には受ける。女は子供の頃からそうなんだ!

 

 

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