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2010年11月 1日

フロム・ヘル(2001)

- ロンドン村? -

切り裂きジャック事件の真相を暴く刑事の姿を、新しいアイディアで描いた作品。主演はジャック・スパロウじゃなくて、ジェニー・デップ。

アイディアには感心した。これは結構ありえるかもと、真実味を感じたくらい。描き方が良かったからだろう。

主演のジョニー・デップは、考えてみると酔っ払ったような役柄が多い。ジャック・スパロウ船長は完全にイカレタ感覚の持ち主で、とぼけた表情を浮かべながら大胆不敵な行動で危機を脱するのが魅力だった。今回の主役もアヘン中毒で、幻覚を推理に使っているくらいだから、完全にイカレテいる。

彼本人は麻薬中毒者だったか?報道を聞いた記憶はないが、ありえないことではない。役にのめりこむあまり・・・という可能性はある。

ヒロインのヘザー・グレアムが適役だったとは思えない。どうしても「オースティン・パワーズ」のテンポ外れのカワイコチャン女優のイメージがあるから、シリアスな役に合わない。そもそも、セクシーさの路線がちょっと違う気がする。コメディ向きではないか?

イアン・ホルムが登場した段階で、役割がある程度想像されてしまう。中心となる黒幕か、実際に手を下す末端の悪役かは解らないが、ただの傍観者、情報提供者などということは考えにくい。このキャスティングもまずかったのではないか?

原作があるのか知らないが、アイディアはすばらしい。アクションや、恐怖の追跡、手ごわい敵との駆け引きなどの二転三転の要素があれば、もっと感心できたかも。

細かい描写が素晴らしい。

古いロンドンの下町の様子が、いかにもそれらしい。あちらの映画は、下町の薄暗い光景や、歓楽街で酔っ払いたちがうごめいている状況を実に丁寧に写していることに感心するが、この作品も高いレベル。

いかにも病気になりそうな湿気とゲロ、血などにまみれたように見せるセットが素晴らしい。もしかして、どこかに「ロンドン19世紀」といった、作品を問わずに使えるセットがあるのだろうか?

太秦と同じような、「ロンドン村」があるのかも知れない。とにかく、おどろおどろしい気色の悪い場所で、何か怖ろしいことが起きているんだという雰囲気作りには最高のセットだった。

先月頃に田代まさしが再逮捕されたが、薬物中毒は実にしつこい依存性をもたらすようだ。田代は、盗撮騒ぎの後は反省したはずだが、やはり克服できていなかったらしい。家族を失い、大きな仕事はできなくなって懲りたはずでも耐えられないほどとは。依存性は怖ろしい。

清水健太郎もそうだった。芸能界に限らず、最近は大学生にも多い。近所の眼科医院の息子さんもそうだったらしい。理性や知性で何とかなるものではないらしい。

解決策は、とにかく薬を作らせない、売らせない買わせない、依存者は入院リハビリしかないだろう。個人の意思にまかせていても、らちがあかない。中国、北朝鮮経由で入ってくる薬物は取締りが簡単ではないだろう。警察が入ると、国の権利の侵害だと攻撃してくる。

今、中国船の船長の逮捕で激しい通告が続いているが、もし中国の主張が通れば、ヤクの売人達は喜んで中国経由で密輸する。海上保安庁がひるめば、やり放題。その害は中国国内にも跳ね返ってくるかも。圧力を平気でかけてくる中国流は危険。

 

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