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2010年11月30日

ネットワーク(1976)

テレビ製作局の舞台裏を描いた作品。アカデミー賞を取った。

当時の記憶では、ロッキーとどちらが取るかの争いが話題になっていたが、低予算のロッキーよりも高級で大掛かりに作っていること、テーマとして社会問題を扱っていることや、作り方そのものがそもそもアカデミー向きな点で、ネットワークのほうが有利ではという予想だった。そして、その通りになった。

主演のフェイ・ダナウェイが素晴らしい。仕事に燃えるキャリアウーマンで、極めて優秀なんだが、結婚生活は当然のように破綻し、目的のためには手段を選ばない姿勢を上手く表現できていた。悪役と言えるのだが、ある種の魅力を出している。

このキャラクターの設定、話す言葉、話し方が映画のリアリティに直結していた。あんまりオーバーに演じると浮いてしまって安物の作品と思われる。あんまりクールに演じると、共感を得るのが難しくなる。そのバランスが絶妙だった。

全く色気がない女優だと観客から嫌われてしまう。色気がありすぎると、仕事に燃える女性としては不向き。微妙なところではまり役だった。

テレビ業界のあり方は時々問題視される。事件を捏造したり、事実と異なる内容をセンセーショナルに伝えて視聴率を稼ごうとする事例は稀ではない。内容も深さが足りないなどと度々指摘されるのだが、改善は難しいだろう。

この十年くらい、ドラマを見なくなった。時間が足りなくなったし、自分がトレンディ俳優達より歳をとって、恋愛にも興味を失ったからだろうか?すっかり枯れてしまった感じ。

たまに子供といっしょに志村けんのバカ殿を観たりはするが、他のバラエティ番組も見ないことが多い。昔は随分見たものだが・・・。ダウンタウンのような芸風は、基本的にセンスが良いとは感じない。

人の非難やガラの悪さを中心とした笑いが今や主流になっている。政治家をからかって笑いを取るような大人しい笑いだけでは受けない。

世間自体が低価格でB級を好む風潮なんで、気取ったジョークは嫌われるからか?でも少なくとも、今のバラエティ番組を20年後に見た場合、今我々がドリフターズの番組を観るほどの面白さは感じないと思う。

ニュースかバラエティか、はっきりしない番組もあるが、真面目なニュースでは敬遠されるからか?コメント内容も不正確で、無責任。

仮に自分がコメンテーターになって意見を求められたら、うまく話せるか自信はない。確実なことを言おうと思えば、「・・・の可能性もあり・・・も否定はできず。」という風に歯切れの悪い言い方になってしまうだろう。多少の嘘や誇張は、時間を限られた番組では仕方ないのかも知れない。嘘や誇張が嫌なら、テレビなんか見なけりゃいい。

アメリカ社会は国家よりも企業が支配する集合体だというのは、我々には受け入れやすい感覚だ。純粋な政治勢力、教会、農家などの一般人の力も強力ではあるが、資本の流れと会社の要求から全く外れた政策はありえない。

時には軍需産業の要求で戦争を仕掛けていることが疑われる場合もある。「民主主義の敵、抑圧からの解放」を謳いながら、実情は武器の需要を喚起し、石油の利権を確保するだけの結果だったりする。アメリカに限らないのだろうが・・・。

軍需産業の要求が常に通っているとは思えない。政府にうまく取り入って、うまく情報操作をできた場合に限られるのだろう。後で工作がばれて大変なことになる場合もあったようだ。

繰り返し乗せられるアメリカ人は、不可解な国民。宣伝やイメージ戦略が優れているからと思うし、広大な国土や、人種が雑多で流動性が大きい社会であることなど、偶然の部分が大きいのだろうか?

日本人も、それこそテレビの報道の仕方によって結構扇動されている。冷静な判断など許さないような風潮に染まる時がある。インフルエンザの騒ぎなどの時に特に思う。

中国も怖い状況だ。国粋主義者の右翼(中国で右翼というのも変だが)が極端な行動をとる傾向がある。商売熱心な党幹部の師弟達は、海外に資産を移して新たな革命の場合に備えているらしい。日本は特に安全なんで、マンションや土地を購入するケースが増えているようだ。

とにかく、視聴率競争と、特定の利権団体の利害が一致した場合は、どんな宣伝戦略をとってくるか解らない。注意するしかないが、注意してても大多数の人達は流されてしまうのが常だ。

 

 

 

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