映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 愛という名の疑惑(1992) | トップページ | ネットワーク(1976) »

2010年11月27日

スローガン(1968)

- 当時は最先端? -

スレンダー美人のジェーン・バーキン演じる若い娘とセルジュ・ゲンズブール演じる中年男との不倫関係を描いたフランスの作品。

スローガンという題名は、私には意味不明。

ジェーン・バーキンはバッグに付けられた名前だけは知っていたが、映画で観たのは今回が初めて。モデルとしては珍しくない体型だが、女優としては当時は珍しかったのか?ニヤッと笑う時の表情は、なんとなく当時のイケイケガールの手本のような、解放的なセンスを感じさせる。少し出っ歯気味で歯を大きく出す、アメリカ人のような表情というべきか?

アメリカがヨーロッパの内部に広く展開したことは、きっと欧州人の精神に大きな影響を与えたに違いない。身分が固定した社会に生きてきた欧州人には、ヤンキーどものニヤケた笑いは、自由な発想やセンスの新しさを感じさせたのではないか?

バーキン自身はイギリス生まれだが、雰囲気は完全にイケイケのヤンキー。自由を感じさせる。下の写真では、おっぱいが透けて見えてるが、気にもされていないのか。

Photo_2 

今でも上流階級の人達は、歯を見せない笑いを常識と考えているのではないかと思う。固定観念にがんじがらめになっているのではなく、自由に物を考え、自由に生きたい、そんな感覚を笑いが象徴していると言ったら言い過ぎか?

ヒロインの個性と、バーキン本人のイメージが重なって、なかなかの存在感。でも、映画のストーリーはいたって自然で、盛り上がる話とは言えないように思う。涙する恋物語ではない。なんで、こんな作品を作ったのか、今となってはよく解らないのだが、雰囲気だけは理解できる。

シャンソンをBGMにした美しい恋物語の時代は去って、リアルな不倫物語が受けるという理由で作ったのか?

とにかく、この作品は家族で観れるものではないし、恋人といっしょでも気まずい雰囲気になる可能性もあるし、夫婦で観ると喧嘩の材料にもなりかねないし、あまり人には勧められない。時代は変わってしまったので、あえて自由だあ!と叫んでも意味がないし・・・

ジェーン・バーキン風ファッションの女性は当時多かった。私たち子供から観ると、自由や華やかさを感じさせるお姉さん達だったが、今では彼女らは凄いおばさんからお婆さんになっているはずだ。信じられないほどの体型の変化を来たしていると想像する。「ファッションセンター・シマムラ」などに出没して、シマラーになっているのではないか?

主人公のゲンズブールは有名な歌手らしいが、あんまり知らない。シャンソンの歌はたくさん聞いたが、当時だとシルヴィー・バルタンなど女性歌手が話題の中心で、ムスタキ以外の男の歌手は日本ではそれほど人気ではなかったのでは?演技も非常に上手とは感じなかった。

編集の仕方も理解できない部分が多かった。適当につないだのではないかと思えるブツ切りのようなシーンがあったが、DVD化するために削ったのか、もともとか解らない。冒頭の劇中劇のCMフィルムは面白かったが。

 

 

« 愛という名の疑惑(1992) | トップページ | ネットワーク(1976) »