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2010年10月27日

スリーピング・ディクショナリー(2002)

- ジェシカ嬢の今後は? -

イギリスが東南アジアに進出していた時代。現地に赴任したイギリス軍の若者は、現地の言葉を学ぶために現地人の女と同棲するしきたり。やがて若者は本当の恋に落ちるが・・・

・・・ジェシカ・アルバは不思議な女優で、名作と言える映画には出演していない気がする。お色気もの、ゲテモノ、二級品が中心で、女優の人気ランキングでは上位にあるものの、やや品がない印象。追っかけのカメラマンがたくさんいるようで、お尻の写真を撮られている。最近の女性は尻を見られても気にならない。恥ずかしい。それくらいなら、いっそ全部見せちまえ!

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同じくセクシー路線のアンジェリーナ・ジョリーは、もう少し怖い女のイメージで、アクションを要する役柄、本格的な芝居を要する難しい役にも挑んでいる印象が強いが、ジェシカの場合は可愛らしい顔が邪魔するのか、本格的という印象がない。アクが強いほうが得するとは限らないが、今後彼女も年齢が上がっていく中で、どんな役に付けるのか興味がある。

コワモテ系の女は、組織の上層部もしくは黒幕として活躍することができる。でも可愛かった女は、苦闘する庶民側として、もはや色気を控えめに出演するしかない。新たなセクシーガールに、次第に蹴落とされていく例が多い。

頑張っているのは、キム・ベイシンガー。セクシーだけの女優かと思っていたら、悪女、汚れ役にも積極的に進出して、いまだに存在感がある。ジュリア・ロバーツは少しイメージが違うが、容色は衰えながらも、好感度の高い役を少しずつ役柄を変えながら頑張っている感じ。

映画のアイディアは良かった。現地妻に言葉を習うのは多少本当の話かも知れない。仲良くならないと言葉は覚えにくいし、仲良くなれば肉体関係もあるはずだ。ただし、どうして映画を悲劇に終わらせなかったのか疑問に思う。

話を美しくしたいなら、絶対に悲劇的な結末に終わらせるべきだったと思う。状況は完全に悲劇向きだったから、主人公達ふたりは、逃避行の末に滝に身を投げる、子供だけは別れた奥さんが育ててくれるのが唯一の救い、ってのが常道だったはずだが・・・

ヒロインのジェシカ・アルバのために作られたような作品。確かに美しく、セクシーなヌードも結構見せてくれている。途中で気になったが、おっぱいが出てくるシーンは本人の顔が出ないのでは?確認するために、わざわざ見直すほど暇がないかったので、未確認だが。もしかして「手タレ」「足タレ」と同じく、おっぱいの形が美しい「乳タレ」が共演していたのかも知れない。

ダンスのシーンが少しあったが、異国情緒を出すためには、もうちょっと考えた登場の仕方が良くなかったか?最初から微笑んでいては有難みが薄れる。踊り子として登場し、主人公に無関心なそぶりを見せながら、なまめかしいダンスを披露する、主人公は悩殺KOされる・・・ってのが演出のパターンのはずだが。

ジェシカ・アルバは確かにハーフ役として務まるが、この役には東洋人とハーフの顔立ちの人が本来なら望まれる。可愛らしくなくても、少し陰のある色気ムンムンの女優のほうが向いていたかも知れない。ミスキャストかも。

ハーフとの道ならぬ恋と言えば、「慕情」が思い浮かぶが、この作品はだいぶ系統が異なる。「慕情」より凄い純愛大悲劇にできたかもしれないのに・・・

舞台がアフリカの奥地だったら、違和感がなかったかもしれない。アメリカ人たちは、そのへんが気にならないのか?

ついでに言うと、現地人がイギリス軍と仲良すぎる。嫌悪感を漂わせた慇懃無礼な態度を基調にするのが普通と思う。何か根本的に勘違いしていないか?現地人を支配するのが当然とでも言いたげ。

この作品はややポルノ的な部分もあるので、子供には向かない。一般公開するのは、勘違いした酔客を呼ぶようで難しかったのでは?恋人といっしょに観る映画としては結構いいかも。何か勘ぐられる可能性もあるが。

 

 

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