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2010年10月14日

スピード(1994)

Supido 

- この写真、繰り返し観たなあ -

連続爆破魔とロス市警の刑事との対決を軸に描いたアクション映画。主演はキアヌ・リーブスで、共演にサンドラ・ブロック。この作品の前には二人ともよく知らなかったのだが、一気に有名になった。作品のイメージが良かったからだろう。

テレビで鑑賞。何度観たか忘れたが、久しぶりに観たキアヌが非常にカッコイイ!

それまでのキアヌは、妙な歩き方をするひ弱な役柄が多い脇役タイプだった。この作品のキャラクターには少し線が細すぎるのでは?という危惧もあったはずだが、どのような考えでキャスティングされたのか、とにかくカッコよく演じていた。

奥行きのある演技だったかどうかは解らない。犯人像にいちはやく気がつく時の表情などには無理がなかったので、なんとなく理知的な顔つきが役立っていたとは思う。ただのマッチョが推理を働かせるほうが無理だったのかも知れない。

でも走り方は、やはりおかしかった。

いっぽうのサンドラ・ブロックが、これまた素晴らしい。こちらは結構スレた女の雰囲気が出ていて、運転しながらパニックに陥ったり、笑ったりする時に威厳のようなものがない。スレてはいるが仕事はマトモという雰囲気で、庶民的な、どこにでもいそうな姉御キャラクターに好感を持たざるを得ない。一発でスターになってしまった。

もし、もっと色っぽい女優だったら、スレ方が違った方向に行ってしまう。「夜の商売でもやってる女かな?」「その方面で何か内面に影があるのかな?」などと、いらぬ想像を観客に浮かべてしまう。あくまでアクション中心に、ノンストップで展開しなきゃならない時に、共演者の深い人生問題なんぞに展開時間を奪われてはいけない。

デニス・ホッパーの犯人役は決定的に良かった。どこか変態的で、変質的だが、仕事は優秀というキャラクター。他の映画でも変質狂の犯人像を演じる役者は多いのだが、演技をし過ぎてしまうのか、どうも今ひとつで終わることが多い。敵役のキャラクターが非常に大事で、映画全体の魅力を決定するようだ。

体力的に凄そうでないことも良かった。体型も、こんな犯人がそうであろうと思えるような体型。目つきも良かった。

極端に言えば、主役は別の役者でも良かった。ギャラが折り合えば、ブルース・ウィリスなんか最高だ。彼なりに傑作になっていただろう。ヒロインは、ちょっと他の女優は思いつかないが、とにかく最も大事なのは敵役だ。

エレベーター内部の戦い、暴走するバス、地下鉄の戦いという三つの戦いの各々がレベルの高い内容だった。特に中盤のバスは盛り上がった。

バスジャックの映画はたくさんある。普通は迫力に欠けるのだが、この作品はなぜかそうなっていない。なぜか?

視点を変える、展開を変える、乗客の考えそうなことを演出する、次々と何かにぶつかる、飛び越える等の細かな要素を、順番を考えて整理すればいいのだろうが、それが簡単にはできない。間延びするのが普通だ。優れた演出、編集が揃ったからではないか。

ノンストップのアクション映画は多いが、この作品は出来が抜群。いまだに面白く鑑賞できる。家族で観ることも可能。銃撃戦や、バスから転落するシーンもあるが、全体の中での比重は小さい。恋人といっしょに楽しむことも期待できる。

 

 

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