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2010年10月 4日

デストラップ(1982) 

- 舞台向き -

監督 シドニー・ルメット 

主人公はスリラーもので有名な作家だが今はオチメで、最新作も最悪の評価。そんな彼に教え子からの脚本が届くが、その出来は素晴らしく、ヒットは確実と思える。作家の脳裏に盗作と殺人のアイディアが浮かぶ・・・

・・・随分昔の映画。予告編を深夜のテレビで見た記憶がある。スーパーマンを演じたクリストファー・リーヴが悪役?で出ているらしいので、意外性が売りの映画だなと感じた。そのシーンは、屋敷に忍び込んで住人を殺そうとする場面だったが、随分と迫力があった。あのスーパーマン役者が・・・と意外な印象を受けた。

その後、テレビか何かで一部だけ見ることができたものの、全体は観れなかった。今回、DVDで初めて鑑賞。

話は非常によくできていた。原作、脚本が素晴らしかったと思う。たぶん舞台用の小品を映画化したのでは?映画より舞台が向きそうな気がする。オーバーな叫び声をあげる妻の設定は、映画には必ずしも必須とは思えない。舞台向きでは?

騙し合い、どんでん返しの作品であることは直ぐ解った。そうなるとラストがかなり予想されてしまう。繰り返されてきたストーリーなので、役者達の技量や演出の仕方が作品の評価を決めると思う。

主演のマイケル・ケインは隙のない役者。下らない作品にもたくさん出演してきたが、アラが感じられない。この作品では演出が舞台風だったので、いつもの彼よりもオーバーアクションだったが、不自然なほどではない。動きがいつもより多かった。

共演のクリストファー・リーヴは、意外なキャスティングで意外な好演だった。本来は演技の専門的勉強を受けているわけではなかったようだが、この作品で「自分は殺されそうだ。」と感じた時の表情の変化などは下手くそではない。

途中で性格を変えて話し始める部分でも、体格のせいもあるのか、迫力があった。ただし、非常に自然な演技ぶりとは思えない。演出は映画向きに変えるべきだった。

妻役のダイアン・キャノンは、完全に舞台向きの演技だった。映画向きにするならば、小心者だが欲に目がくらんで殺人の中心を積極的に担う女のほうが望ましかったのでは?キャラクター設定に問題あり。

霊媒者の意味はよく解らなかった。霊媒者のような特殊な人間が頻繁に近所に出没するのは無理があるし、推理小説の愛好者が頼まれもしないのに勝手に推理をやらかしてしまう、もしくは妄想につかれた人物がベラベラしゃべった内容が真相にあたってしまい、犯人をあわてさせるといった流れのほうがハラハラ度は高かったかもしれない。

部屋の真ん中に仕切りがあったので、登場人物が移動する時に、その影になる仕組みだったが、あれは何か意味があったのだろうか?

恐ろしい武器の飾りは効果的だった。せっかくだから壁を広く取って、あらゆる武器を飾って、恐ろしい雰囲気を盛り上げてみてはいかがか?草刈鎌のでかいヤツなどは必須のアイテムだと思う。どんな陰惨な殺人が行われるのだろうか?と観客に感じさせる必要があるが・・・

 

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