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2010年9月 8日

キスキス、バンバン(2005)

- 凝りすぎ? -

ニューヨークで泥棒をやっていた主人公は、逃げ込んだスタジオで偶然スカウトされ、俳優に転向することになる。しかし、ロスについてみると役作りのために探偵修行をせよとの命令。そんな主人公だったが、殺人事件に巻き込まれ、ハードボイルドなコメディの世界に陥る羽目になる・・・

実に凝った作品。冒頭の手品のシーン、ナレーションの内容、事件のプロット、主人公達の人物像など、主な点に限っても非常に練っている印象。脚本家のシェーン・ブラックという人が自身のプランを映画化しているようだが、確かによく考えてあった。

真相に対して、どのように主人公が関与し、間違った推理をし、間違った対応をするか、偶然に何が起こるか、そんなプロットはよく考えてあったようだ。

一種のハードボイルド映画のストーリーだった。でも味付けが全然違う。主人公のキャラクターは完全にアブノーマルで、とぼけている。主人公とコンビを組む男女も、これまた普通ではない。会話は完全にブラック・ユーモアの世界。

大ヒットしたような記憶はないので、たぶんちょっとやりすぎというか、凝りすぎてしまったきらいはある。主役のキャラクターから考えると、ロバート・ダウニー・Jrよりもブルース・ウイリス的な人物のほうが受けたはずだが、年齢的問題やギャラの点で折り合いが難しかったのかもしれない。

この作品は、家族で観るには悪趣味な感じ。簡単に人を殺して、しかもジョークで済ませている。でも恋人といっしょに観るとしたら、結構なオススメ。

ヴァル・キルマーが共演だったが、随分と太ったもんだ。たぶんテレビにはずっと出ていたんだろう。押しの強いキャラクターと、憎々しげな言葉が非常に役柄に合っていた。ホモと思われているという設定が秀逸。

ミシェル・モナハンの魅力は今ひとつわからなかったが、適度にセクシーで適度におかしく、確かに適役だったような気がする。近年の大作映画に次々と出演しているのが不思議に感じていたが、たぶん器用に役柄に合わせて演じることができる能力を持っているのか?

Kisukisu

主役のロバート・ダウニー・Jrは味のある演技を見せていた。ヤク中の役者だからか、ヤク中のような破綻した考え方の人物を演じると、迫力が違う。さすが本物。 

この作品では、その特徴が最高に生きていた。最近のアイアンマン・シリーズではヤク中から更正した後の人物のように、結構マトモな考え方をしているようだが、これも実生活そのものに演じているようだ。

もしかして、監督自身もヤク中ではないのか?かなりメチャクチャな作品のようには思うが・・・

 

 

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