映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« スミス(氏)都へ行く(1939) | トップページ | ファーゴ(1996) »

2010年6月 8日

レッド・ブル(1988)

- 古いが楽しい -

ソビエト警察の実力派刑事シュワルツネッガーがアメリカの刑事と仲たがいしながら、凶悪犯を追跡する物語。

シュワルツネッガーが最もマッチョだった頃の作品。久しぶりに鑑賞。共演者がジョン・ベルーシの弟というのも興味があって観た記憶があるが、兄ほどの強烈な個性の役者ではない印象だった。この作品にキャスティングされるべき個性だったのかも解らない。

ただし、兄と共演していたら、さらに訳の解らないキャスティングになっていたと思う。

もし私が製作スタッフなら、シュワルツネッガーと対照的な役者がいいと考える。若いスマートな俳優か、もしくはずんぐり体型の禿げた刑事顔。ベル-シは、中途半端だった。

作品はコンセプトからして古い印象を当時受けた。どうせ最後は仲良くなるんじゃないのか?と、最初のほうで予想できた。きっとシュワルツネッガーが大暴れして、国外退去の命令くらいは受けるだろう、友情に目覚めたアメリカ側の刑事が自分の処分を覚悟で手助けするに違いない・・・そんな感じがした。

この作品ではユーモアのセンスまでマッチョだった。「ダーティーハリーって誰だ?」と対抗意識も感じさせながら、ニヤリと笑える古いギャグがいかにもという感じ。世界最高の拳銃は何かで言い争うシーンも、いかにもという感じ。監督も、いかにもアクション映画でございますと最初から言ってるような選択。

でも安心して見ていられるので、オススメの映画。子供も楽しめるかも。凶悪犯が結構暴れるので、小さい子供には教育上よろしくないと思うが・・・。恋人といっしょに頭を使わずに観る映画としては今でも悪くない。最後には爽快感が味わえるだろうと予測できそうな、安心感がする。

対決のシーンもカッコよかった。壁を突き破って犯人を取り押さえていたが、ソ連の建築基準はどうなっているんだあ? バスで暴走し、正面衝突も辞さない覚悟も、解っていてもカッコ良かった。

シュワルツネッガーの表情は、少し目を細めたマッチョマン特有のものが多かった。ブルース・ウィリスもそうだ。試しに俳優の目だけを出して比較したら、誰が誰だか区別できないかも知れない。ドングリ目ではヒーローにはなれないのかも。

私も若い頃はヒーローに憧れて、映画を観終わった後は肩をいからせ、目を細めて道を歩きたくなったものだ。あんまりやりすぎると怖いお兄さんに目をつけられるので、大概にしておかないといけない。

この映画では、観た後でヒーローの気分が味わえる効果が感じられた。だったら、ヒーロー映画としての及第点を与えてよいのでは?はっきり言って二流の映画だが、エンターテインメントに徹している。

奇抜すぎてラストが予測できない映画は、注意を集中して一人で観たほうがいいように思う。この作品は、そんな奇抜さは狙っていない。それは良かった。

ロシアで撮影したシーンもあったが、当時は本当に短時間で終了せざるを得なかったのではないかという簡単なもの。敬礼だけで終わるから・・と、許可を得たに違いない。

数年後に連邦が崩壊するとは、まさかレッドブルも予測していなかったのでは?

 

« スミス(氏)都へ行く(1939) | トップページ | ファーゴ(1996) »