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2010年5月14日

クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010)

- これもアジア化? -

クレヨンしんちゃんの前に突然未来の花嫁「タミコ」が現れ、タイムスリップして未来のしんちゃんを助けることになる。敵はタミコの父親の金有増蔵と、その軍団。未来をかけた戦いが始まるのであった・・・

・・・観たくなかったのだが、子供の希望によって鑑賞するはめになった。

総じてグローバル化というか、アジア化した印象を受けた。戦国大合戦までは純粋に日本的な範囲に場所も、情緒も限られていたが、もはや日本的な感傷など役に立たない時代に突入したと判断したのか、あんまり情緒的な面にひたる映画ではなかったようだ。

企画の狙い、基本方針がよく解らなかった。

ギャグを散りばめた中に、物語を意外にしっかり進行させ、ホロリとさせる大真面目なラブストーリーや、悲劇を挿入する、昭和の時代の古き良き家庭の雰囲気をかもし出す。そんなのがシリーズの特徴だったように理解していたが、ちょっと趣向を変えたようだ。

良い効果をもたらしたのかは解らなかった。どこで笑い、どこでしんみりしてよいかの予想を外されたような感覚を覚えたが、子供達の場合は鑑賞の仕方がちがうので気にしなくて良いのかも知れない。

この作品は子供には悪くない。適度か知らないが、お色気のシーンもあるし、ギャグも満載だ。冒険もある。しかし、大人にはちと耐えがたい。

金有増蔵とタミコが単純な敵対関係に限定されていたのが問題かも知れない。つまり金有が娘を思うあまりに悪行に走っていたなら、メロドラマ的な展開が当然あったはずだが、それを排除していたのが、この作品の流れを決定したのかも知れない。

娘を建物の下敷きにしようとしてもハッとしない父親というのは、考えようによっては極めてクールな?怖ろしい悪役だが、この作品ではあっさりギャグめいたセリフとともにやってのけていた。そこらへんが気にならないで観てしまう子供達も怖いし、製作者達も怖ろしい。もしかして恐怖映画のスタッフだったのか?

細かいことに過ぎないと思ったのかも知れないが、観ている人達にはいちまつの違和感として残り、最後には作品全体の評価に関係してくる。映画の場合は、細かいことにまで気を配らないといけない。

 

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