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2010年5月23日

あの日、欲望の大地で(2008)

主演 シャーリーズ・セロン

レストランの支配人を勤める主人公を観察する男がいた。主人公は仕事場では有能だが、生活は荒れている。過去の母親とのいきさつ、恋人との別れが関係しているのか・・・

・・・この作品は過去と現在が複雑に絡んでいるので少々解りづらい構成だった。母親が生きていた時代、死んだ直後、そして現在の少なくとも三つの時間が錯綜している。

でも上手くまとめ上げていると思う。できれば何かの目印があれば良かったかなと思える程度。

さすがに子供には解りにくい構成だったと思う。内容も子供向きではない。恋人といっしょに観るのは特に悪い気はしないが、好ましいかどうかは解らない。盛り上がりに欠けるかもしれない。観終わった後に、会話がはずむタイプの映画ではないかも。

総じて出演者たちは演技派だった。青春時代を演じていた若者達も上手かった。

ラストで主人公の過去がいっきに回想されるシーンがあったが、ちょっと珍しい手法だと思った。あの手法はテレビでは時々あるような気がするが、映画では多少品格を落とすというか、素人くさい手法になりがちなので敬遠されそうな表現だ。でも、この作品は全体からして過去と現在が錯綜していたので、違和感がなかった。

主人公のシャーリーズ・セロンは、なかなかの熱演だった。キャラクターとして、この役は特に魅力的な人物とは言えないと思うのだが、役者としては適切に演じ切れていたと感じた。

ほとんど笑顔を見せないまま終わったが、このような役こそ笑顔が印象に残り、かえって主人公の苦しみを際立たせる効果があるので、普段は陽気で仕事もガンガンこなす活発な人物。でも実は・・・・という演出が望ましかったような気がした。

適度に、いやらしくない程度のヌードを披露していたが、これもサービスのためには必要だった。

キム・ベイシンガーもなかなか良い味を出していた。顔の表情が老けてしまったが、色気の残りのようなものが感じられる。かってのセックス・シンボルのイメージがあるからだろう。

大感動作ではないと思うが、物語として完成度の高い印象。

 

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