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2010年5月 2日

アルフィー(2004) 

- ホストに憧れる -

主演 ジュード・ロウ

マイケル・ケインが演じた作品のリメイク。プレイボーイのアルフィーは、いろんな女と関係を持つ。彼は自活しているが、家庭は持っていない。彼には独特の哲学があったが、次第に破綻してくる・・・

観客に向かって解説をしながらストーリーが進むという独特の手法。オリジナル版のマイケル・ケインもそうしてたらしい。テレビでも時々これを真似たスタイルを見ることがある。今回の映画の場合、せっかくだから手法を変えてもよかったのではないかと思う。

主演のジュード・ロウはA..Iでもホスト役を演じていたが、よほどイケメンの代表なんだろう。この映画でも個性がばっちりはまっていたように思う。同じようなイケメンでも、年齢や体格などを考えると、この役に合いそうな役者は少ない。日本人では、さらに少ない。武田真治くらいか?

あるていど細身である必要がある。なんとなく、そんなイメージだ。がっしりした男性的な人物は、ホスト的な役割に満足できなさそうなイメージがする。実生活でヒモだったと噂の高橋克○は、顔つきがたくましすぎる印象があるので不適と思う。

ホスト、ヒモとして生きる人物の精神構造には興味がある。誇りがないのか?と単純に疑うが、彼らには彼らなりの哲学があるのだろう。自分の腕で金をかせぐことで威厳を保てると感じる人間はホストには向かない。手を汚さずに楽な生活を得るのは、スマートな生き方と取ることもできる。この作品の中でも、それらしきものが語られていた。

もてるという感覚は誇らしいものなんだろう。私も研修医の頃だけ少しはもてていたから、多少は解る。でも期間限定だった。本物ではない。

その後、後輩の医者を観ていて感じたが、際立って優秀な人材は看護婦にはもてない。看護婦の意識では、女医に譲られる傾向があるようだ。もてる研修医は、単純なやつが多い。子供のような、育ちの良さを感じる人物は好感を持たれる。ひねた感じ、タフな感じのやつは、結構イケメンでも敬遠される。看護婦の場合はそうらしい。

もともと考え方がスマートでない私は、確かに女性の興味を得にくい。もてる可能性など全くない。話をしていて直ぐ解る。「あ、今この女はつまんないと感じたな。」と直ぐ解る。お互いに興味が全く違うのだろう。合コンでも会話がはずんだ経験がほとんどない。はっきり言って、合コンに来るような相手を最初から軽蔑していた。もっと真面目に生きろよ!

合コンで人類愛を語る私もバカだが・・・

私は気配りにも欠けている。女性が先に部屋に入るようにするのがマナーだって?バカかいな!部屋に強盗がいたら大変だ。まず自分が入って安全を確認すべきだ!・・・ってな論理は彼女らには通用しない。

私は今でも頭のてっぺんから足の先まで、着ている物を全て合計しても1万円以下の価格の格好で過ごしているが、たまに数万円の服を買うと、気になって落ち着かなくなっていた。半アル中だったんで、たぶん臭いもしたろう。モテ系の要素は全くなかった。今も高級店に行けるような服は持っていない。ホストはさすがに身奇麗にしているだろう。私はホスト服務規定に違反していた。

もててどうすんだ?とも思っていた。多数の女と真剣に付き合うほどの甲斐性はない。こちらが遊びのつもりでいても、もし相手が真剣だったら悪い。もちろん、そんな心配をするほどもてないので杞憂に過ぎない、考えすぎだ。

考えすぎている人間は、絶対にホストにはなれない。憧れはしても無理で、ホストの生き方を理解できない。アルフィー君の哲学が破綻したのを見て、私は「ほーらね。」と感じてしまった。でも、やはり憧れていた。

出演者はよく考えてあった。

マリサ・トメイは個性ある女優で、この役柄にも非常に合っていたと思う。際立って美しいタイプの美人ではないので、庶民的な雰囲気がして、いかにも家庭を持つことにこだわりそうな感じがよく出ている。

実業家のスーザン・サランドン、ちょっと飛んでる女役など、配役が素晴らしかった。オリジナル版を観ていないので比較できないが、この作品だけ観ても結構楽しめると思う。最も観て欲しいのは、若い未婚の女性か? 家族で観るのは好ましくないと思う。恋人といっしょに観たら面白いかもしれない。

 

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