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2010年5月10日

ロマンシング・ストーン(1984)

- 古風な印象 -

ロマンス小説の作家が姉を救うために南米コロンビアに旅立った。そこで彼女は冒険野郎と出会うが、宝を狙う犯罪者集団と警察との間で逃げ回るハメになる・・・

・・・公開当時はバカにして観なかったが、その後で結構面白かったよという噂を聞いて残念に思った作品。テレビでも何度か観た記憶がある。冒険活劇。セクスィー~な男女が繰り広げるロマンあふれる物語ってとこか。

この作品は家族で安心して観れると思う。殺人も起こっているんだが、血は見えない。血が見えるシーンは、殺人には直接つながらないように作っている。恋人と観ても良いかは微妙な感じ。作品自体が古くなっているので、過去に観た人が懐かしんで観るくらいしかイメージできない。

この作品は21世紀フォックスが作っているが、公開されたと同じ年にはパラマウント映画で「インディー・ジョーンズの魔宮の伝説」も公開されている。張りあったのかも知れない。監督はロバート・ゼメキスで、スピルバーグより少し若いものの、同類と言える人。冒険映画をブームにしようぜという会話があったのかもしれない。映画会社どうしの策略があったのかもしれない。

興行収入は、インディー・ジョーンズのほうが一桁大きかったようだ。やはり、ちょっと古風~マイナーな印象を受けるからか?せっかく金を払って観るからには、内容があろうとなかろうと、とにかく派手な作品、もしくはえらく感動できる映画を観たい。ちょっとでも大人しいと、すぐ他の映画に興味が行ってしまう。ふたつ並んだら、やはりインディー・ジョーンズを選びたくなるものか?

製作がマイケル・ダグラスで主演もしているから、相当な思い入れがあったに違いない。確かに脚本だけ読んでいても面白いような気がする。これはイケルと思ったのではないか?確かにイケテタようで相当ヒットし、続編も作られた。ゴールデン・グローブ賞も取っているらしい。

特撮は極力ひかえているようだ。ほとんどがロケで撮影されている。洞窟などがセットかなと思える程度。例えば洞窟の中でトロッコを走らせるような、とんでもない冒険はない。せいぜい崖から滑り落ちる、壊れかかった橋を渡る、ワニの尻尾を引っ張るくらい。やはり大人しすぎる。

あえて昔の冒険映画の雰囲気を出そうとしたのかも知れない。懐かしい作り方で、新しく完成度の高い物語を描こうというのが狙いだったのかも。

主演のマイケル・ダグラスは素晴らしいキャラクターだったが、ハリソン・フォードのヒーローとどちらがカッコいいか考えると、子供なら間違いなくハリソン・フォードと言うだろう。野性味あふれる顔つきだったが、子供向きではないような気がする。

いっぽうのヒロインのキャスリーン・ターナーもカッコよいキャラクターだった。彼女自身もアクションで結構活躍していたが、違和感がなかった。二人のバランスも良かったと思う。セクシー度がちょっと抑えてあったが、仕方ないのかも知れない。

確かによくできた設定、ヒーロー、ヒロイン像だった。でも、お宝はちょっと安っぽい印象を受けた。これは凄く価値がありそうだと観客が思えたかどうか?

個人的には、もっと派手さが欲しかった。子供じみた作品になっても、冒険映画なんだから仕方ない。スピルバーグ路線のほうが、冒険には合うと思う。

 

 

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