映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« テス(1979) | トップページ | 超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!(2010) »

2010年3月10日

モンスター・vs・エイリアン(2009)

- シリアス路線が懐かしい -

主人公の女は近々結婚を控えて幸せの絶頂にあった。ところが突然隕石が落下し彼女を直撃。彼女は不思議なパワーを浴びて体が巨大化してしまう。そして彼女は軍の秘密基地に連れて行かれ、あわれ化け物軍団の一員になってしまう。そこに宇宙からエイリアンがやってくる。目的は彼女のパワーを手に入れ、地球を侵略すること。モンスター軍団が出動するが・・・

アイディアが良かった。CGはドリームワークスがやっているようだ。過去に恐怖映画の怪物役だった連中が、皆ドジで人間性あふれる怪物として登場していた。特にアメーバ役がボケ係として活躍しており、つなぎ役として話のテンポを出していたようだ。

モスラ映画に対してパテント料を払ったかどうか知らないが、決定的な威力を持つ仲間として大事な役割を果たしていたから、何かコメントくらい必要では?半漁人は戦いでは役に立たなかったが、キャラクターとしては魅力的だった。もっと出しゃばって嫌われたり、大きなミスをしたりしても良かったかも。

最近ドリームワークスの映画で気になるのは、登場人物たちのキャラクターが子供用に設定してあるようで、人間の顔が無理して漫画チックになっていることだ。人間だけは大人用に自然にすることも簡単にできるはずだが、子供が主に見るだろうと考えているようだ。

大人も見ると思う。さすがに今のようなマンガチックな顔では飽きてくる。シュレックやバズ・ライトイヤーなどのように最初から人間でないキャラクターでは気にならなかった顔の表情が、人間だと気になる。「よくできたCGだなあ」とは思えなくなっている。それくらいなら、最初からアニメでもよいのではないか?アニメのほうが、かえって自然さが出る。

宮崎駿の作品が近年のアニメに帰ろうという動きをしたのは、まさにこのような考え方によるのかもしれない。コンピューターを使った視覚的効果も最初は新鮮だったが、やがて慣れてしまうと味が失せる。さらなる進化を遂げないと、幼稚さだけが鼻につくという結果になる。徹底的に技術を進化させるか、もしくは原点に帰るほうがよい。

意外に子供も似たようなことを感じているはずだ。子供向けという感覚は、実は映画には必要ないと思うくらいだ。子供は大人になりたい、大人のような感覚に慣れたいという潜在的な欲求があるので、不必要に難解で内容が解るか解らないかギリギリの時に満足するものだ。

だから普通に作ればいいと思う。受けを狙って子供映画にする必要はないかもしれない。大真面目に感動を狙ってもいい。メロドラマにしても良いくらいだと思う。主人公が自分の運命を呪い涙しながら、怒りをこめてエイリアンと戦えば、ある種の感動が得られるのだ。ワンワン泣く子もいるだろう。そこを狙うべきではなかったか?

そう言えば、「どろろ」や「デビルマン」などには笑いの要素が少なかった。途中でわずかにギャグめいたシーンがあるにはあったが、本当に気味の悪いシーンのほうが多かった。敵の化け物に同情さえ感じるような場面もあった。逆説的な視点が結構心に残る要素なんだと私は思う。

 

 

 

« テス(1979) | トップページ | 超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!(2010) »